『利他的な行動』 10月12日

少し前になりますが、鎌田實さん(医師・作家)のご講演を拝聴させて頂きました。
医師でもある鎌田さんが、医学的な見地も含めておっしゃったことだと思いますが、
『利他的な行為をした人のほうが健康』というお話をされていました。
人に何かをして差し上げ、喜んでいただいたら嬉しいものですね。その嬉しさが健康
を維持するのでしょうか。逆に、自利自利・我利我利では、きっと気持ちが満たされ
ることはないと思います。

『あきらめないことが夢につながる』  10月10日

 先月の初めに、元プロ野球選手の工藤公康さんの講演会がありました。ご存じの通り、工藤さんは、通算224勝を挙げた大投手です。私自身も、物心ついたときから社会人まで野球をしていましたので、工藤さんのお話がとても重みのある、さすがプロという厳しい世界でやってこられた方のお話しだなぁと感心しておりました。特に印象に残った講演でのお話しを私見も含め、ご紹介いたします。

【子供のころには、気づかないが大人になって出てくる/わかる】
子供のころには、深く考えないでしていた事も、大人になり「あっ、あの時の・・・」ということをご経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に幼少時代の躾などは、その最たるものかもしれませんね。大人自らがその範を示さなければなりません。

【自分で考え、自分で行動、自分で判断する】
今は、「誰かから指示をもらわなければ、行動するのが苦手な人」、「自分で考えず、どうすればいいですかと尋ねてくる人」、「自分で判断(決断)しない、よって一歩を踏み出せない人」・・・一言で言うと『依頼心の強い人』が少なからずいます。何のためにやるのか?目標を定め、いくつかある(やり方の)選択肢から、決断し、実行する。周りの方々からのサポートを得て、結局どの道を選ぶのかは自分ですね。工藤さんもプロと言う厳しい世界で、その大切さを身につけられたのではないでしょうか。

【練習が終わってから、自分の練習をする】
みんなでやる練習が、学校で言う授業だとすれば、練習後の自分の練習は、正に自学自習に相当するのでしょう。人目にも触れず、コツコツと努力する事はどの世界でも大切なことです。そのような習慣が身につくと、練習後の自分の練習をやらない時に、ある種の罪の意識みたいなものを感じることもあります。やりすぎは、よくないでしょうがそれぐらい一生懸命にコツコツと努力することが大切だと思います。

【夢中になるもの、体が覚えたものは忘れない】
繰り返し繰り返し、毎日、何年も練習し、体が自然とどのように動くか覚える。
そして、ある局面で失敗や挫折があり、そのお陰で、新しいステージに進み、またレベルアップする。一流と呼ばれる人は、おそらくこのサイクルを何度も繰り返し、決して諦めないでやってきた人だと思います。スポーツだけではなく、全ての事に通じる大切なことですね。

【ミールマネー・・・ それでもメジャーを目指す】
日本のプロ野球は、独立リーグ等を除けば、多くが1軍、2軍の2階層ですが、アメリカは、マイナー・リーグだけで、7階層あります。いかにメジャー・リーグでプレーすることが難しいかがわかります。また、マイナーの年収は、1万~2万ドル(100万円~200万円:100円/ドル換算)、それと訪問試合時に食事代(ミールマネー)として、10ドルが支給されます。そんな厳しい社会の中で、毎年戦力外通知を受ける人がいますが、『クビになって、この後何するの?』と工藤さんが、ある選手に尋ねたら、どう答えたでしょう?・・・『また、メジャーを目指すよ』との返事だったそうです。アメリカ人は、1度や2度の失敗や挫折ではめげないのでしょうか?正に『あきらめないことが夢につながる』と言うことなのかもしれませんね。