校長経営戦略予算について


敷津小学校では、「大阪市学校活性化条例」に基づき、H27年度の「校長経営戦略予算」の加配申請が認められ、学校改革のための予算を得ることとなりました。昨年度に引き続き、学校現場の抱える「人手不足」の問題を解決するための専科講師の活用を行い、仕組みづくりを提案します。また、「命を学び、大切にする子どもを育てる」教育や国際理解教育の教材や資料を購入予定です。 申請内容について公開いたします。

【1】小規模校に必要な「専科講師」の自校導入


〔目的〕専門性の高い充実した教科指導/児童の学力向上/若手教員への研修/高学年担任の負担軽減

 少子化の中、学級数が1〜2学級の学校が増えています。本校も単学級で、学年のすべてを一人の担任が責任を負っています。加えて、校務分掌を分担する人数が少ないため、業務や予習の多い高学年担任の負担が大きくなっています。小規模校であっても「音楽」「家庭科」「理科」といった専門性の高い教科の講師を、導入する仕組みが作れれば、ベテラン人材の活用・専門性の高い授業による学力向上・担任の負担軽減につながると考えました。

 校長経営戦略予算には「人件費」の項目が無いため、H26年度に「報奨金」の枠で「音楽・家庭科・理科」専科講師を学校独自で採用する提案をし、予算を獲得しました。ベテラン人材の準備された授業の力、担任の負担軽減による授業力の向上、若手の指導に大きな成果がありました。他の小学校でも有効な取り組みとして紹介し、実際に、今年度から他校での導入事例を聞いています。

〔予算申請内容〕
音楽(3・4年と行事指導)・家庭科・理科(5・6年)の2学期授業数×報奨金+交通費


【実施計画】
8月末まで:校内打ち合わせ/講師面接/採用
9月上旬:児童・教員アンケート実施
9月〜3月:専科講師による授業・若手教員の研修実施
2月下旬:児童・教員アンケート実施/効果検証

【2】「命を学び、命を大切にする」教材・資料の充実


 〔目的〕自尊感情の向上/互いを尊重する仲間づくり

 学力・体力の向上以前に「自分はやればできる」と信じる自己肯定感が無ければ、チャレンジ精神は育ちません。不安定な時代を生きる子ども達に、「自分の命はかけがえのないものだ」と大事に思う、自尊感情を育てたいと考えています。全学年で「命の授業」に取り組むと同時に、図書館の資料や映像資料を充実させて指導の一助にしたいと申請しました。


〔予算申請内容〕
・命をテーマとした保健体育の資料 ・人権や平和学習のDVD ・図書室にコーナーを作るための、命をテーマとした絵本や資料


【実施計画】
9月上旬まで:購入資料の選定
10月〜2月:教材の導入、教材を活用した「命の授業」の実施 3月:実施内容のふりかえり/児童アンケート


【3】「世界につながる敷津小」の国際理解教育


〔目的〕国際理解教育/自尊感情の向上/互いを尊重する仲間づくり

 小規模校ながら、10か国にルーツを持つ児童が通う敷津小では、日本語指導や国際理解教育に力を入れています。より、子ども達が互いの文化を知り「世界につながる敷津小」の一員であることを活かすために、図書館に国際理解スペースを設置します。また3学期の土曜授業に予定している「敷津インターナショナル・デイ」の実施に向け、外国のおもちゃや教具などを充実させます。

〔予算申請内容〕 ・国際理解につながる資料や地球儀の購入(図書室に設置予定) ・生活科や行事などで取り組める外国のおもちゃや教具の購入 ・日本語指導に必要な読み物教材

【実施計画】 9月上旬:資料や教具の選定・購入 10月〜2月:図書館や授業での活用 10月〜1月:「敷津インターナショナル・デイ」の計画と実施 3月:児童アンケートとふりかえり

【まとめ】


 3年続けて校長経営戦略予算をいただき、昨年度と同じベテランの専科講師の先生方に助けられ、教育活動を充実させることができます。今年度は、昨年度より改善した形で運用し、全市で導入できる仕組みとして提案できればと考えています。若手教員が増える中、授業に一緒に入ってベテランの教員に学ぶことができる機会としても、効果をあげています。

 また「命を学ぶ」と「世界とつながる」という学校の目標を子ども達と共有するために、資料や教具を活用していきます。すぐに数値で効果の出るものではありませんが、子ども達の自尊感情の向上や相互理解につながるよう、導いていきます。