大阪市立塩草小学校

2014/07/31 14:26 更新

校長あいさつ

本年度、全校児童180名。校歌にも歌われている校訓「強く 正しく 美しく」のもと、教職員とともに教育実践を積み上げています。

本校は、明治40年5月1日、難波第五尋常小学校として創立されました。先の大阪大空襲により、全校舎が焼失しましたが、地域・保護者の皆様の熱い思いにより、再開校を果たすことができました。作家の故司馬遼太郎先生をはじめ、大阪の町を支える幾多の優秀な人材を輩出してきた学校でもあります。

今、教育をめぐっては様々な問題が提起され、改革に継ぐ改革が図られています。しかし、社会状況がいかに変化しようとも、不易である「意欲的に友としっかり学び合い、心身ともに健康な学校生活を送る」ことが大切であると考えています。そこで、今年度は「生きる力を育む教育活動を推進する」を学校経営の重点に設定し、取り組みを進めています。

学校経営の基本方針として、次の3点を掲げています。

1 確かな学力・豊かな学力の育成

今、子どもたちに求められている学力を育成するためには、基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させることが大切です。次に、それを活用して課題解決のための思考力、判断力等を育むことが重要です。今年度は、算数科を中心に問題解決方法を学びとともに、自分の意見や考えを伝え合いながら学習できる力の育成に取り組んでいます。外部からの講師も招聘し、授業研究会でご指導を仰ぎました。授業は保護者にも公開しています。

2 人権教育の推進

集団の一員として、子どもたちが安心して自分の力を発揮し、存在感を実感できるように、子どもたち一人一人が自分のよさに気づき、互いの個性を尊重、高め合える集団の育成に取り組んでいます。また、人権教育読本等の教材を活用しながら、仲間づくり等の人権教育の充実に努めています。

3 子どもによる自治活動の充実

学校は自ら参加して楽しむ場です。毎週水曜日に行われる児童集会に代表されるような「友達に楽しんでもらうために計画・実践・評価」する活動や「お互いに学年を超えて楽しむために計画・実践・評価」をする「塩草サマーカーニバル」のような活動、「学級の絆を深めるための学級会や学級活動」など「子どもによる自治活動の充実」を推進しています。その成果は「卒業お祝い集会」で端的に現れ、卒業生に尊敬と感謝の気持ちが表現されています。

以上の3点を柱に、その活動の基盤になる「1時間1時間の授業」の充実にも努め、校長として本校の教職員と塩草小学校の教育を創造し、PTA・地域の方と連携して教育活動を推進できることに日々、責任の重さを感じるとともに幸せを感じております。


 校長 岩倉孝治