大阪らしい下町情緒が息づく福町にはぐくまれ、創立120年の歴史を刻む福小学校。小規模校ならではの、温かくきめの細かい教育を特徴としています。平成27年度より、1.読書好きな子どもを育てること、2.同学年ばかりでなく異学年集団を育成してどの児童も活躍できる場所を作ること、3.確かな学力と学習習慣を身につけること、の3点に力を入れています。
充実した学校図書館 ‐小規模校だからできる、調べ学習用の図鑑類を1クラス全員分保有。 キリンさんの書架が象徴するように、ゆったりと癒される読書室でもあります。- 平成27年度の校長経営戦略予算のうち加算分をいただき、132万円分568冊の本・図鑑類、よい姿勢で座ることが出来るイス、キリンさんの書架などを購入しました。27年度はそのほかにも、きんき教育文化財団からの助成金をいただいたり、大阪市の図書館活用推進事業での特別予算をいただいて、さらに659冊、合計1227冊の本を購入しました。続く28年度、29年度と大阪市からの特別配当をいただき、蔵書数は現在、6,935冊となりました。子どもたちは、寄付していただいたぬいぐるみたちを思い思いに抱っこして、優しい表情で本と向き合っています。 昼休みは児童の図書委員会が図書室を開けてくれ、子どもたちが大勢図書室にやってきて本を読んだり、紙芝居を読み合ったりしています。また火曜日には学校図書館補助員の方が来られて、おすすめ本のディスプレイを工夫したり、子どもたちが本を手に取りたくなるような仕掛けを作ってくださっています。火曜日には、2名の地域のボランティアさんも来てくださいます。お1人は10時30分からの15分休憩で、子どもたちに本の読み聞かせをしてくださいます。もうお1人の方は、本の補修の専門家で、傷んでしまった人気の本などを元通りにきれいにしてくださいます。また、保護者ボランティアグループ「ハッピーブックちゃん」も、季節のディスプレイをしてくださいます。また、6月頃には1年生を対象に「絵本の広場」という楽しい読み聞かせイベントを行ってくださいます。 おおぜいの方々に支えられ、あったかくて、いつも新鮮な何かがある、福小学校の図書室です。




配布文書はありません。
たてわり班活動 「自分には、よいところがあると思いますか」と聞かれて、「あまりそう思わない」「そう思わない」と答える子どもの心の中はどんなでしょう。自分に自信や誇りが持てないまま、劣等感だけを感じているのでしょうか。素直で子どもらしい福小学校の子どもたちですが、全国学力学習状況調査においてここ何年も、「自分にはよいところがある」と答えた児童の割合は、50~60%の間を低迷しています。全国平均や大阪府平均は70~80%なのに、です。 自己肯定感とか自尊感情、自己有用感などとも言われる、「自分がよいところのある、価値ある存在だと思う」感情は、学習や運動など様々な活動に挑戦するエネルギーです。難しい課題や状況に出会ったとき、それを乗り越えるパワーです。 本校では、子どもたち1人1人が「だれかの役に立った経験」を積み重ね「自分の価値」に自信を持てるよう、異年齢のたてわり活動に力を入れています。小規模校のアットホームな雰囲気に背中を押され、引っ込み思案だった子どもも、やんちゃだった子どもも、高学年になるに従い、自分に合ったやり方でたてわり班活動に貢献できています。 平成29年度には、西淀川区の教育研究発表会で、たてわり班での全校遠足を中心とする学校行事に関する研究発表を行います。子どもたちが自己肯定感を高め、自信を持って楽しく学校生活を過ごせるよう全教職員が力を合わせています。


