校長 着任のごあいさつ

令和4年4月に、浪速区の敷津小学校から転勤して参りました、原 雅史と申します。校庭には、大きな桜の木が満開を迎えており、また足下にはパンジーがかわいらしく春の風景に彩りを加えていました。

前任の学校でも桜の管理には随分手を焼いたのですが、これほどの大木になるには、さぞ今までのご苦労があったのではと、それだけでもこの学校を支える教職員の皆様方の熱い思いや、地域の皆様方の学校にかける思いを知り、すばらしい学校に赴任させていただいたと実感いたしまいた。

先日大隅西の名前の由来となった大隅神社に先日参ってきました。応神天皇を始祖とし、淀川が氾濫した時に賀茂明神の御神体が漂着して合祀された由緒ある神社でした。 かつてこの界隈は大隅島とよばれ、中島、柴島などと同様、淀川と神崎川の間に挟まれた、デルタ地帯の洪水被害に遭いやすい場所だったようです。

その中で地道に水路を整え、洪水を抑えながら今日のような住宅街が形成されたと考えますと、先人の苦労に畏敬の念を感じずにいられません。 また西の端には雪鯨橋で有名な瑞光寺があります。聖徳太子が建てたとは全く知りませんでした。

また赴任当初、地域に挨拶回りに赴いた際、そこかしこで本校のこどもたちが、前任の北村校長先生こんにちは!と声をかけるのですが、本当にみな明るく礼儀正しく、先生方や地域の皆様方の普段の教育の賜と実感いたしました。梅田から数駅という便利な大都会にも関わらず、住宅街も広がり、そこに住まわれる地域の皆様方の温かなお人柄も、大変印象に残りました。

さて、新学習指導要領も導入され4年目となり、「主体的・対話的で深い学び」のある授業の実践推進など、我々を取り巻く教育環境は、大きな変革の時期にきております。 また大阪市教育振興基本計画も新たなステージに入り、教育行政も年々大きく変化し、それを追いかけるだけでも大変な状態になっています。

このような状況の中で、長年中学校で勤務しておりました私が、小学校の校長として着任していることで、皆様にはご不安な点や、ご迷惑をおかけするやもしれませんが、みなさまにいろいろとご指導を請いながらも、全力で取り組む所存ですので、どうぞよろしくお願いします。

最後になりましたが、前任の北村校長先生が築かれたことを礎に、「大隅小学校」から数えて150年余となる伝統の大隅西小学校のますますの発展と、本校の全ての子どもの健全なる育成に、微力ながらも全力で尽くす決意を持って、これからの学校運営を皆様と共に歩んで参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

令和5年 4月1日
大阪市立大隅西小学校校長 原 雅史