大阪市立諏訪小学校

2024/04/24 13:33 更新

≪なぜ学校へ?≫

○グローバル化社会の進行

私自身、いち民間企業で働いていました。仕事等を通して国内外の様々な人々と知り合い、様々な場面に遭遇し、それらの経験から日本でもグローバル化の進行は避けられないと常々感じていました。
グローバル化というと、技術や語学を身に付けて海外に出て行き活躍するというイメージを持たれる方も多いと思いますが、人材(労働力)が海外から入ってくる、また、仕事が海外に流出するという側面の方が遥に大きいというのが現実です。

○若い世代への危機感の希薄さ

一方、グローバル化社会で生きることになる日本のこれからの世代には、今後の様々な変化に対する危機感が希薄ということも感じていました。

≪何を学校で?≫

○グローバル化社会で生きる力を持つ子どもの育成

このような状況下で、これからの世代の子どもたちのグローバル化への備えを少しでも早い段階で手伝ってあげたいという思いから、小学校の校長になることを希望しました。
私が考える小学校という初等教育段階で必要なグローバル化への備えは次の通りです。
・しっかりとした学力と体力を身につける
・それぞれの夢を持ち、目標を定めて前向きに進む
今さらながら、これらはごく当たり前のことです。ただ、このごく当たり前のことがとても大事だということを子どもたちに知ってもらいたいのです。

○基本方針

学校着任後に、学校という世界をある程度理解した上で「グローバル化社会で生きる力を持つ子どもの育成」という目標を実現するためにどうすれば良いかを考え、私がたどり着いた学校現場レベルでの方策は、
「教育界のシーズ(seeds)と社会のニーズ(needs)の融合」
です。
学校という世界は子どもを教育・育成するための素晴らしい技術・ノウハウを持っており、さらにそれらを日々研鑚・進歩させています。この教育界が更に必要としていることは世間・社会のニーズ或いは変化を認識し、それに対応するということです。私自身が民間出身であるということを活かし、社会のニーズを伝えることが大きな役目だと認識しています。
教育界のシーズを活かして社会のニーズに応えるということは、決して教育界のシーズと相反するものではなく、活かすものだと考えます。