音楽部


1.研究主題
   伝えよう 受け止めよう 音楽でともに感動しよう
    〜 主体的・対話的で深い学びを通して 〜

2.研究主題設定について
   昨年度より全面実施された新学習指導要領は、学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力や人間性の涵養と、生きて働く知識や技能の習得、思考力・判断力・表現力などの育成を重視している。
  音楽科は、表現及び鑑賞の活動を通して、音楽的な見方や考え方を働かせ、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を育成することを目指している。
   本市音楽部では、音楽活動を歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の4領域で研究に取り組んできた。29年度からは新学習指導要領に向けた移行期間ということもあり、「魅せよう 広げよう 心に響く音楽を」を研究主題とし、主体的・対話的な学びを通してさらに魅力ある音楽活動を目指してきた。音楽を媒体としてコミュニケーション能力を育成し、「音楽が好き!」「友達と集まると自然に歌いたくなる、リコーダーで演奏したくなる」というような思いを育て、活動を通して「成功体験」をさせ、自尊感情を高めることを意識し、実践してきた。常時活動などで音楽の基礎基本を重視した学習を積み重ね、生きて働く技能・感性を身につけさせてきた。また、めあてや振り返りの設定や対話の工夫により、思いや意図を共有して表現につなげたり、学びを深め広げたりすることができるようになってきた。
   その成果を踏まえて、一昨年度より研究主題を「伝えよう 受け止めよう 音楽でともに感動しよう 〜 主体的・対話的で深い学びを通して 〜」とし研究実践を積み重ねてきた。その結果、「限られた授業時間の中でも常時活動を丁寧に実践し積み上げることにより音楽科の基礎・基本となる力を定着させることができた。」「すべての活動でめあてを明確にし、活動の終わりにはそのめあてに戻って振り返り、主体的に学ぶ姿勢は定着している。」「さらに、グループ活動を積極的に取り入れ、自分が表現したい思いやイメージを音楽や身体及び言語活動で表現し、交流し、より良い音楽を目指す協働的な学びの授業スタイルは定着してきている。」という成果をあげることができた。
   昨年度いよいよ全面実施の年、というときに、新型コロナウイルス感染症の影響により、全日本音楽教育研究大会、近畿音楽教育研究大会、本研究部主催の大阪市音楽交流会や、その他数多くの研修会も中止となり、研究活動は、目の前の子どもたちとの日常的な授業における研究が中心となった。その授業も感染拡大防止の観点から「歌えない、鍵盤ハーモニカやリコーダーの演奏ができない」など非常に制約もある中で工夫しながら実践研究に取り組んだ。全市対象公開と予定していた授業実践研修会も音楽部内研究授業とし、各部の日常的な研究の一つとした。その際、新学習指導要領に対応した新形式の学習指導案を活用した。その部内授業をもとに、各部で感染拡大防止対策を施しながら、日々の実践研究やコロナ禍での音楽教育に対する工夫等を交流し、部員各校での研究を深め広めた。
今年度4月には3度目の緊急事態宣言が発出され、今年もコロナ禍で、通常通りの音楽科の授業研究が難しい。吹奏楽器ができない、歌が歌えない中で、どのような音楽科の授業が展開できるのか、また今後のオンライン授業、オンライン研修、さらに、オンラインでの音楽交流会等、様々な可能性を引き続き模索研究していく。
今後、コロナが落ち着き制限なく授業が行えるようになれば、昨年度に引き続き、以下の5点を中心に研究を進めていく。
   (1)常時活動による継続的指導の積み重ねで音楽科の基礎基本となる力の定着を図り続けていく。
   (2)一人一人が思いをしっかりと持ち、協働的な学びにおいて、音楽で他者と対話をし、より良い音楽を目指し、さらに深い学びへとしていく。
   (3)新学習指導要領の3観点をバランスよく見とる評価のあり方について研究していく。
   (4)本格的な環境での発表の場の確保や多様な『本物』とふれあう音楽体験の場を工夫する。他教科や生活と関連付けたり、地域に伝わる音楽を教材としたりすることで、さらに豊かな感性を育んでいく。
   (5)学習スタイルのさらなる改善、新学習指導案の形式や子どもの変容の見取り方を工夫し、指導と評価の一体化、可視化に努める。

3.研究の視点
   視点1.曲想と音楽の構造との関わりを理解し、基礎的な技能を身に付けることができる指導方法
    〇 基礎的・基本的な技能をp着実に育てる指導法の研究
    ○ 音楽の構造などと関連づけて曲想を理解したり表現したりする指導方法の研究
    ○ 身に付けるべき資質能力を網羅した題材構成に沿った計画的な実践
    〇 課題に迫る多様な評価活動を取り入れた指導過程の工夫
   視点2.一人一人が主体的・協働的に音楽表現を工夫したり、味わって聴いたりする授業づくり
    ○ 「めあてをもって取り組み、学びを振り返る」主体的な学習課程の構築
    ○ 互いに考えやイメージを深め合い判断する対話的な学びの場の工夫と、話し合いの視点の焦点化
    〇 課題に迫る多様な評価活動を取り入れた学習過程の工夫
    ○ 思いや意図をもって表現したり味わって聴いたりするための音楽活動の創造・充実
   視点3.全ての子どもが音楽に親しみ豊かな感性を培う音楽活動の工夫
    〇 学習したことを活用し音楽のよさを実感できる多様な音楽体験の場の設定
     (異学年交流、他校種間との連携、地域の特色や教育力を生かした音楽文化体験活動など)
    ○ 文化としての音楽の価値にふれる機会の設定
    ○ 郷土大阪やわが国の伝統音楽体験活動の充実
    ○ 人権・国際理解・道徳教育に有効的に働きかける音楽活動の展開
    ○ 習得した資質能力が他の教科や生活にどのように生かされていくのかを考えた、教科横断的な教育課程の編成

4.研究の方法
   (1)歌唱部会、器楽部会、音楽づくり部会、鑑賞部会の4領域部会を組織し、主題に即した研究を推進する。
     1. 各領域の基本的な学習活動事例(従来の蓄積実践事例を含む)の提示
     2. 各領域間のコラボレーションを図った学習活動の展開
   (2)全市対象公開授業研究会(各領域から4つの授業と研究提案・討議)及び総合研究発表会における各領域からの研究プレゼンテーションを実施するとともに、研究集録にまとめる。
   (3)大阪市小学校教育研究会本部や大阪市小学校音楽教育連盟(小音連)と連携し、部員及び全教員を対象にした実技研修会や音楽交流会等を通して、本市音楽教育に係る教員の資質向上を図る。
   (4)現行学習指導要領に即した小学校各学年の音楽科学習内容を系統的に整理し、本市の課題に直結した学習構成のマニュアル化を図ることによって、全市の音楽科授業に有効的に役立つ年間学習指導計画の作成に取り組む。
   (5)基礎的・基本的な指導資料や研究成果を、大阪市の授業のスタンダード「waku×2.com-bee」やホームページに掲載することで、本市教員の資質向上に寄与する。

主な活動
 鑑賞指導研修会  8月23日(月)  大和田小学校 ⇒ Teamsに変更
 音楽交流会                 今年度は全市としては行わない(各地域の実態に応じて要相談)
 総合研究発表会  2月 4日(金)  大和田小学校 の予定

表示項目はありません。

資料