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本校は1923年(大正12年)に大阪工芸学校として設立され、今年で
創立93年を迎えます。設立当初は金属工芸科・木材工芸科・工芸図案科を
設置し、大阪で唯一のデザイン・工芸を専門的に学ぶ学校としてスタートし
ました。その後、時代の要請とともに学科の新設・改編を行い、現在工業デ
ザイン系5学科(ビジュアルデザイン・映像デザイン・プロダクトデザイン
・インテリアデザイン・建築デザインの各学科)と美術科を設置する、デザ
イン・造形・美術を総合的に学ぶ専門高校としてその歴史を今に受け継いで
います。
本校の象徴である赤レンガ造りの本館は、世界の近代デザイン界をリード
したドイツのバウハウスの前身であるワイマール工芸学校をモデルとし、
19世紀初頭にヨーロッパで流行したアールヌーボー様式を取り入れた由緒
ある建物です。その歴史的価値が評価され、2000年(平成12年)に大
阪市指定有形文化財に、2009年(平成21年)にはわが国の産業近代化
の歴史を物語る建築物として、経済産業省の近代産業遺産に登録されました。
これまで18,000名に及ぶ卒業生は、産業界・芸術界を拠点に様々な分野で活
躍され、その活躍の場は世界にまで広がっています。
ものづくりやビジネスに欠くことのできないデザイン、自身の思いを絵画
や彫刻に表現し、人に様々な感動を与える美術、本校は産業・文化の継承を
担う全国でも希少な専門高校として人材の育成に取り組んでいます。
中学生ならびに保護者の皆様、ぜひ一度本校をご見学ください。本校で先
ず感じていただきたいのは、工芸生の生き生きとした様子です。たくさんの
制作課題に追われながらも楽しく学校生活を過ごすことができるのはなぜで
しょうか?それは、みんな工芸高校が大好きだからです。
工芸高校は、これからも「生徒の夢の実現を応援する学校」であり続けた
いと願っています。
大阪市立工芸高等学校
校長 橋本 嘉平
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