大阪市立西中学校

1月9日(火)始業式

2024年、令和6年を迎えました。
最初に、能登半島地震、また災害救援のための海上保安庁の飛行機事故など、年の初めから大きな災害や事故が起こりました。亡くなった方のご冥福をお祈りし、行方不明の方の安否確認や災害復旧が一刻も早く進むことを願いたいと思います。
 さて、冬休みは、スポーツに関する番組や放送が多くありました。サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アメリカンフットボール、駅伝大会などが放送されました。それぞれ、たくさんの感動を与えてくれましたが、箱根駅伝でも、青山学院大学が優勝候補と言われていた大学を破り、ドラマが生まれました。選手一人一人が持てる力以上のもの発揮したのですが、その裏には選手を支えてきたマネージャーの存在があります。
マネージャーは途中で選手から転向する場合がほとんどだそうですが、自らマネージャーに立候補する選手はほとんどいないそうです。箱根駅伝に出場できるような大学の陸上部に入るためには、高校時代には5000mを15分以内で走るような力が必要です。そんな選手は高校で陸上を真剣に取り組んできた人たちの中でも100人に1人もいないようなトップ中のトップの選手たちです。そんな選手は監督からマネージャーになることを勧められても、「まだ走りたい、自分は選手として頑張りたい」と思い、最初は拒否するそうです。高校時代から箱根駅伝で走ることを目標に頑張ってきたわけですから、そう思うのは当然です。しかし、いずれは気持ちを切り替えてマネージャーになり、今度は選手を支える立場になっていきます。そんなマネージャーになった選手の中には、「マネージャーになって初めて分かったことがたくさんあります。もし、選手の時にこのこと(マネージャーのメンタル)がわかっていたら、もっと良いタイムが出ていたかもしれません」という人もいるそうです。それはどんなことかというと、選手の時には、自分のことしか考えていなかった、そして自分の姿を客観的に見ることができておらず、人のアドバイスもちゃんと受け止められなかったということだそうです。
技術面だけでなく、マネージャーは人間としても大きく成長し、大学を卒業して企業に入って社会人としても人から認められ尊敬されるようになり、成功する人が多いそうです。マネージャーになって「支える側」になって初めて「支えられている」ということの貴重さに気が付いたということではないかと思います。
 皆さんが頑張っているのは「自分の力」だけだと思うのではなく、「支えてくれている人がいるから自分も頑張ることができている」ということを忘れないでください。そして、これからは「自分が誰かを支えていこう」と意識して行動してください。そうすることで、周りの人たちのことも考えられるようになり、人間性豊かな魅力的な人になれると思います。
 3年生は進路実現に向けた入学試験なども目の前に迫ってきました。1・2年生も勉強や部活動で学校の中心となっていかなければなりません。試験や勉強、部活動ではもちろん「結果を出す(合格する)(勝つ)」ことを目標に頑張っていると思いますが、競争には「運」もつきものです。たとえ結果が出なくてもそれ以上に成長できることもあります。今年が皆さんの大きな成長の年となることを期待します。



【校長室だより】 2024-01-10 09:02 up! *

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