大阪市立西中学校

3月11日(月)全校集会

今日は、3年生は公立高校入試があり、半分以上の人が試験会場でがんばっています。1・2年生も1年後2年後には同じように試験を受けることになります。毎日の学習をしっかりして、後悔のないように取り組んでいってください。
 さて、今日3月11日は東日本大震災の起こった日です。テレビや新聞でもこの記録や記憶を風化させないために多くの特集番組など放送されました。皆さんは「風化」という言葉の意味を知っていますか?「風化」のもともとの意味は「地表に現れている岩石などが、雨や風、日光、微生物などの影響により次第に変質していくこと」です。災害の記憶や記録も、残そうと意識しなければ、意味が変わってしまったり、忘れられたりしてしまいます。風化させないことは、将来に備えるために本当に大事なことです。
 関東大震災では、たくさんの人が広場や公園などの安全な場所に避難しました。しかし
燃えやすい家財道具も一緒に運んだために、風の影響で火の粉が飛んできて家財道具が燃え、安全であるはずの避難先の公園で焼死した人も多くいました。この教訓から、それ以降は、荷物を持たずに身軽な状態で非難することとなりました。阪神淡路大震災では、建物の下敷きになり、亡くなった方が多かったため、建築基準や建物の耐震化の整備が進みました。東日本大震災では津波被害の被害が大きかったため、全国で津波への対応が見直されました。こういった見直しや対応が進んだため、今年の能登半島地震では、過去の教訓から防ぐことができた被害もありました。
 「風化させない」という事は、未来のためにとても大切なことです。この機会に皆さんも過去の災害の教訓を、これからにどう生かしていくか考えてみてほしいと思います。



【校長室だより】 2024-03-11 13:02 up!