大阪市立港南中学校

なにわ伝統野菜

港南中学校の畑では、大阪府から種をいただいて、なにわの伝統野菜を育てています。

なにわの伝統野菜とは…
 「大阪は、江戸時代天下の台所と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり昔ながらの野菜を再び味わってもらえるよう、大阪府では関係機関と協力し、各地域の農業者が守ってきた「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んできました。」
引用:大阪府ホームページ 「なにわの伝統野菜」

大阪市でも、なにわ伝統野菜を使った給食もふえてきて、食べたことある人も多いのはないでしょうか。

港南中学校では、田辺大根と天王寺蕪の2種類を育てています。
田辺大根も、天王寺蕪も、大きな葉を広げて、まだまだ下に根をはって成長中です。

 田辺大根は、大阪市東住吉区で江戸時代には称したとされる白首の大根です。葉の裏に大根特有の毛がないことから、葉もおいしく食べることができます。

天王寺蕪は、大阪市天王寺付近が発祥です。蕪が地面から浮き上がったように成長することから「浮き蕪」とも呼ばれていた。正岡子規も、『此頃は蕪曳くらん天王寺』という俳句を書くほど、四国の松山で到来物の「天王寺蕪」を待ちわびていたそうです。
また、信州にある野沢温泉村の住職が宝暦6年に天王寺蕪を持ち帰り植えたのが野沢菜の始まりといわれています。温暖な地域の天王寺蕪は、標高600メートル近くもある高冷地の野沢温泉村の気候風土により突然変異を起こし、根が育たず葉と茎だけが大きくなり霜の中で甘みを増し、味は美味しいと好評となりました。地名の付いた「野沢菜」として広まっていったそうです。

「野沢菜」のはじまりが大阪にあったとは驚きですね。

港南中学校のみなさんも、天王寺蕪のように、寒いときこそ根をはって土の下に実を育ててるのも1つ、光をあびるために土から浮き上がるのも1つ、寒さを利用して葉っぱを甘く熟成させるのも1つ、太陽の光をあびるために葉っぱを大きく育てるのも一つ、場所を変えるのも1つ。 
いろんな可能性を自分なりになにかにつなげて自分らしい成長をしてください。



【お知らせ】 2024-02-26 14:51 up!

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