本日の献立/2月23日(金)・鶏肉と野菜の煮もの ・さといもの田楽 ・のりの佃煮 ・ふとだいこんのすまし汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 793kcal、たんぱく質 37.3g、脂質 19.4g ☆田楽(でんがく)☆ 田楽というのは、もともと平安時代にできた風習で、田んぼで太鼓などに合わせて踊り、田植えの前に豊作を祈る行事で、今も伝統芸能として残っています。ここでは、白い袴をはいて、上着を羽織った田楽法師が踊り、中には竹馬のような一本の棒に乗って跳ねて踊るようなこともあったそうです。 平安時代の末期になって、中国より豆腐が伝わり、豆腐を拍子木の形に切りくしに刺して焼いた料理が生まれました。室町時代に入るとすり鉢を使うようになり、みそをすりつぶした調味みそが生まれ、これを串に刺して焼いた豆腐にぬって食べる料理が流行しました。これが、前述の田楽法師の衣装によく似ていることから、この料理をいつのまにか「田楽」や「田楽豆腐」と呼ぶようになりました。その後の記録では、室町時代後期の連歌師宗長の「宗長手記」に「田楽たうふ」の記述があるそうです。当初は豆腐料理でしたが、1800年代になって、だいこん、芋、れんこんなどを使った野菜田楽や、こんにゃく、しいたけ、川魚などいろいろな素材を田楽として食べるようになったようです。そして素材をだしの中であたためてみそをつけて食べる「煮込み田楽」がうまれ、江戸後期になると、砂糖、しょうゆ、みりんなどで味つけしただしで煮込む料理に発展し、これが「おでん(御田)」となりました。短気な江戸っ子には、屋台で注文してから焼いたり、みそをつけたりすることが待っていられず、また、「みそを付ける」のは験(げん)が悪いということから、みそをつけずに、すぐに食べることができるおでんはたいへん流行したようです。関西では「関東炊き」「関東煮」などと呼ばれますが、からしをつけるのはみそをつけることの名残であり、素材の中に串付きのものがあるのも田楽とうふから由来するようです。 今日の給食では、ゆでた里芋に調味みそをつけています。 |
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