★6/133年実力テスト 6/24〜26期末テスト★

学校司書 門野さんより

こんにちは。
学校司書の門野です。
本日、図書館開館しています。
私のかばんの中に今読みかけの文庫本が一冊入っています。
氷室冴子の『海がきこえる』という本です。
この本が最初に出版されたのは1993年、およそ30年前です。そして、今年2022年新装版で出版されました。出版されたってことは、今も通用するってことだな、紹介していいってことだなとうれしくなりました。
さて、物語は東京の大学へ進学した杜崎拓が、高校時代の転校生・武藤里伽子のことを回想するところから始まります。この里伽子は気まぐれな美少女で拓は高校時代に散々振り回されます。里伽子のせいで親友とも気まずくなるほどでした。その里伽子と、思いもかけず東京で再会するのです。
本の帯に抜書きされている里伽子のセリフを読みます。
「少し、むかついたな。あたし、杜崎くんはあたしのこと、好きなんだろうってちゃんと思ってたから。
でも、変なところばかり見られてるから、いやだった。
いやだったけど、ほかの美人と仲よくしてるのって、おもしろくないわよね。
…なんか、めちゃくちゃなこといってるな。
熱のせいよ。」
里伽子がどんな子か、拓がどれだけふりまわされるのか、ぜひ読んでみてください。
私は、この本を何十年か前、何回か読んだのに、もう一度楽しく読み直しています。忘れっぽくて良かったと、読書に関しては思います。また、本を読んで感じることが昔の私と今の私では違うと思うのですが、それも同じ本を読み直す楽しみの一つです。そして、この本が子どもの私にも今の私にも魅力的だということが確かなのがうれしいのです。
今日は、再出版されている本を中心に展示しています。

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