児童朝会 〜5月13日〜
今日は、「いのち・いじめについて考える日」です。
今朝の児童朝会は、全学年の子どもたちが講堂に集まって行いました。 校長講話の内容は、次のとおり。 「おはようございます。 今日は「いのち・いじめについて考える日」です。 大阪市の学校に通っている子どもたちみんなが、いじめについて考えましょう、という日です。 まずみなさんに質問をします。 『みんなと同じ』『みんなと違う』どちらがいいですか? ところで、みなさんは、『うさぎとかめ』の話を知っていますね。 うさぎさんとかめさんが競争をすることになりました。 ゴールは山のてっぺんです。 うさぎさんは、さーと走っていって、『まだかめさんが山のふもとにいるから』とお昼寝をしました。 そうして寝過ぎてしまっているうちに、かめさんがゴールしてうさぎさんが競争に負けてしまった、と言うお話です。 このお話の歌があるのは、みなさん知っていますよね。 ♪ もしもし かめよ かめさんよ せかいのうちで おまえほど あゆみの のろい ものはない どうして そんなに のろいのか♪ 歌の中で、うさぎさんはかめさんに「世界でいちばん遅い」と言っています。 この言葉、どう思いますか。 うさぎさんにそう言われて、かめさんはきっと悲しくなったり、悔しかったり、腹が立ったりしたことでしょうね。 かめがうさぎのようにピョンピョン跳べるわけはありません。 たしかに足はおそい。 でも、かたいこうらをもっていて、体を守るために役に立ちます。 それぞれ、得意なこと、苦手なことって必ずあります。 もちろん練習や勉強をして努力すれば、できるようになることもあります。 これは、とっても大事なことです。 でも、努力しても変えられないこと、みんなと違うことで人を馬鹿にしたり、非難したりすることはできません。 かめさんは、かめさんとして生まれてきたのです。 うさぎさんには、なれません。 このお話でかめさんは、どうしたのでしょうか。 うさぎさんに『おまえだって、目が赤くてきもちわるい』とか『じゃあ、泳いでみろ』とか言いませんでしたね。 それに、あえて自分が苦手なかけっこで競争しました。 もしかしたら、かめさんは、自分が負けた後で『うさぎさんは、本当にすごいね』って言ってあげるつもりだったのかも知れません。 人はそれぞれ得意なこと、苦手なことがちがいます。 それだけではなく、顔や体、好きなことや嫌いなこと、生活の仕方や考え方なども人によって違います。 みんなは同じ焼野小学校の子どもたちですが、みんな一人一人ちがいます。 一人一人がちがうから、一人一人がすてきなんです。・・・(続く)」 |
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