ようこそ!  すみよい 住吉小学校  なかよし 住吉小学校  ホームページへ  

「学ぶ」ということの意味

画像1 画像1
 なぜ人は学ぶのでしょうか。学校で学ぶことの意義は何なのでしょうか。
 11/8の土曜授業において、「『学ぶ』ということの意味」というテーマで、PTA主催の教育講演会が開かれました。会場の講堂には、保護者約60名と4〜6年生の児童が集まりました。講演会は3名のパネリストをお招きし、竹原校長がコーディネーターを務めるパネルディスカッション形式で行われました。以下、パネリストのみなさんのご意見です。
 いしいしんじさんは、住吉小学校・住吉中学校の卒業生で、2012年に、『ある一日』で織田作之助賞大賞を受賞された作家です。いしいさんは、机に向かって問題を解くことだけが「学び」ではなく、多様な体験や五感を通して感じたこと、感動したことなども「学び」であると言います。問題に直面した時に、それらを引き出し、組み合わせて解決できるようにするために、さまざまな経験を体にため込むことが「学び」であり、それが大切だと主張されました。
 石井正純さんは、いしいしんじさんのお父様で、国立大阪病院小児病棟で子どもたちの学習を支援するボランティアを27年間にわたり続けてこられました。時には、子どもの死と向き合うこともあります。病棟での子どもたちのエピソードから、いかにその子どもたちが学校に行きたがっていたか、学習したがっていたかということが痛いほど伝わりました。石井さんからは、保護者のみなさんに「わが子は素晴らしい子どもなんだという思いで子育てをしてほしい」とエールが送られました。
 浦窪学さんは毎日新聞記者で、本校PTA元会員です。自閉症の息子を持つ父親でもあります。日本から贈られた1本のペンを大事に押し抱くバングラディシュの子どもや、学校に通えないハイチの「レスタベック(子ども奴隷)」の写真などが投影されると、「学ぶ」ことの意味について深く考えさせられました。また、障がいのある子どもとともに生活することが、健常児・障がい児双方の「学び」になっていることを説明してくださいました。まさにインクルーシブ教育の効果です。浦窪さんが考える「学ぶ」ということの意味は、「みんなが違うことを知る」、「みんなと違うことをする」、「みんなにやさしくなる」ということでした。
 3名のお話から、「学び」とは、全ての人にとって最も人間的な営みであり、「学ぶ」ということは希望をもって生きることであると感じました。
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31