2月の設い玄関ホールの図書室案内コーナーに展示されているのは、百人一首の一字決まりの歌です。「決まり字」とは、そこまで聞けば下の句が特定できる、上の句にある最小限の文字数のことです。決まり字がひとつのものを「一字決まり」と言います。このような「一字決まり」の句は、下のように全部で7句あります。 むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに → きりたちのぼる あきのゆふぐれ 87 すみのえの きしによるなみ よるさへや → ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ 18 めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに → くもがくれにし よはのつきかな 57 ふくからに あきのくさきの しをるれば → むべやまかぜを あらしといふらむ 22 さびしさに やどをたちいでて ながむれば → いづこもおなじ あきのゆふぐれ 70 ほととぎす なきつるかたを ながむれば → ただありあけの つきぞのこれる 81 せをはやみ いはにせかるる たきがはの → われてもすゑに あはむとぞおもふ 77 この「一字決まり」は、一般に頭の1文字を取って、「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」と覚えるようにしているようです。 たくさん覚えて楽しい『百人一首大会』にしたいですね。 |