4月14日(火)校長挨拶

みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
「教科書をもらったけど、よくわからない」「プリントももらったけど、どうやったらいいのか」とイライラしている人はいませんか。そうなるときょうだいや両親と口げんかになったりしますね。子どものころ、私もきょうだいげんかをよくしました。ヒートアップして「うるさい、だまれ」というような暴言をはいたことがあります。
 そんな時、何度も父から言われた言葉があります。
 「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
 ぐっとくる言葉でしょ。フランスの哲学者、ヴォルテールの言葉です。けんかをして暴言をはくたびに言われた言葉です。おそらく父は民主主義の根幹を伝えたかったのだと思います。意見の相違は大切です。新しいアイディア、よりよい方法を探るときには意見の相違が必要です。力づくで、相手が意見をいう権利を奪うことは、よりよく生きる人の権利を奪い、さらにはよりよい社会をつくろうとする意欲も奪う。
 「本田っ子」のみなさん。けんかをすることは仕方がないことです。大いに意見を戦わせてください。でも、意見を語る権利はお互いに尊重してください。教養のある人の第1条件は「人の意見をきくことができる人」だと思います。どうか立派なおとなになる第1歩をふみだしてください。

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