4月15日(水)校長室より
みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
みなさんの手元には新しい教科書が届いたと思います。それを機会に勉強机や身の回りを整理整とんした「本田っ子」もいると思います。 私も、11日の土曜日、本の整理をしました。ただ一つ自慢できることといえば、みなさんよりたくさん本を持っていることだと思います。5つの本棚はすでに満杯。しかも、私は整理整とんが苦手。買った順番に本を並べているのでどこにどの本があるのかわからなくなっていました。そこで、一念発起して2週間ぐらいかけて本の整理をしようと思いました。 いざ始めると、本の中身が見たくなってぺらぺらとページをめくってしまう。そんなことをしていると全然整理が進まない。本棚から大量の本を部屋に置いたので、部屋はぐちゃぐちゃ。奥さんはそんな部屋を見てため息をついていました。 でも、いいことがありました。ずっと探していた本が見つかったのです。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。マックス ウェーバーというドイツの学者が書いた本です。今から45年前、大学に入学したときに買った本で、思い出深い本です。文庫本なので小さくて紛れていました。とても難しい本なのですが「常識とは異なるように世の中は動いている」ということを教えてくれる本です。理解できないところに線が引いてあったり、難しい言葉の意味がメモしてあったり、とても懐かしい。さらにぺらぺらめくっていくと、なんと、なんと、しおりの代わりにはさんでいたのでしょう。1000円札が出てきました。それも、昭和の時代の聖徳太子の1000円札が出てきました。 うれしくて、奥さんにそのことを話しました。喜んでくれるかなと思ったのですが、大間違い。「そんなふうにお金を大切にしないから、お金がたまらないのよ」と怒られてしまいましたが、なんだか学生時代を思い出し、幸せな気分になりました。 何かを探しているときに、探しているものとは別の価値のあるものを偶然見つけることをセレンディピティと言います。みなさんもセレンディピティを経験できるといいですね |
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