校長室より 5月25日(月)
みなさん おはようございます。校長の銭本です。
6月1日から各学級を2分割した分散登校ですが、一日3時間授業ができるようになりました。変則的な時間割になりますが、学校の授業に少しずつなれてほしいと思います。明日から6年生は一日3時間授業の授業、その他の学年は学級を3分割した登校日になります。健康観察をしっかりして登校してください。 さて、みなさんは悪夢というのを経験したことがあるでしょうか。私は高校2年生の時、バッハ作曲ブランデンブルグ協奏曲4番の第1楽章の出だしで、とんでもない間違いをしました。レの音から曲が始まるのにドの音を吹いてしまいました。この曲はリコーダーとバイオリンのための協奏曲なので私のミスは許しがたいミスでした。「しまった」と思いドからレへと素早く吹き直したつもりだったのですが、指揮者の眉間には何とも言えないしわがよっていました。体調が優れないときには必ずこの夢を見ます。「とんでもない失敗をしたとき、偉人たちはどのように立ち直るのか。」とにかく手当り次第に読書をしているのはその答えを見つけ出すためかもしれません。 少し古い選手ですが、みなさんはロベルト・バッジョというサッカー選手を知っていますか。ファンタジスタと呼ばれた素晴らしいイタリアの選手です。数々の伝説的なプレーでファンを魅了しました。 忘れられないのは1994年ワールドカッブアメリカ大会の決勝イタリア対ブラジル戦。 試合は延長でも決着がつかず、PK戦に。ブラジルがリードしたまま、最終キッカーはロベルト・バッジョ。外せばイタリアは負け。バッジョであれば外すはずがない。誰もが思いました。 バッジョが蹴ったボールはゴールから大きくそれ、この瞬間ブラジルの優勝が決まってしまいました。世界が注目するワールドかツプの最後にPKを外す。当然ですが、バッジョ自身、この瞬間を何度も夢に見て苦しんでいると語っています。 しかし、その苦しみの中からバッジョは名言を残します。 「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。」 ロベルト・バッジョの自伝「天の扉」を何度も読みました。この本はどこかにいってしまって手元にないのですが、「失敗してもいい。PKを蹴る勇気を持とう」という信念だけは残っています。 |
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