今週の校長講話
ティッピングポイント
ある数学者のお話です。 新聞紙の厚みは0.1ミリメートルです。2回折ると0.4ミリメートル、3回折ると0.8ミリメートル、こんなふうに続けて何回もおるとどのくらいの高さになると思いますか? たいした数字にはならないと思いますが、25回で3355メートルになります。冨士山と変わらなくなります。26回でなんと6710メートルになります。42回目には、地球と月の距離を越えてしまいます。51回目には太陽まで届いてしまいます。 みなさんは「塵も積もれば山となる」という言葉を知っているでしょう。これはその言葉以上のものです。小さな変化の積み重ねにより一気に変化する「劇的な瞬間」を英語で「ティッピングポイント」というんだそうです。わずかな変化でも、その連続がやがて大きな変化を生みます。小さなことを毎日続けているとある日突然、大変化する可能性があるのです。 1日だけ、1回だけがんばるのは誰にでもできるかもしれません。でも、努力を続ける頑張り続けることはとても難しいことです。テッピングポイントはそんな人への大きなプレゼントなのかもしれませんね。 |