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8月6日 平和登校日 全校集会

 今日は、西中学校の平和登校日です。
 今日8月6日は広島に、9日は長崎に原子爆弾が投下された日です。15日は終戦の日です。これは今から76年も前のことです。今生きている人で戦争の体験がある人は、高齢の方だけです。今ここにいる私たちは戦争のことを知りません。ですから「学ぼう」と意識しなければ、戦争の記憶は薄れ、忘れられていきます。人は大事なことを忘れると、同じ過ちを起こしてしまうことがあります。そうならないようにするためにも、今日は戦争の悲惨や平和の尊さについて学び、何かを感じてほしいと思っています。
 さて、私の父は今90歳、76年前の敗戦の時には皆さんと同じ中学生でした。父は戦争中は一家で中国北東部の満州に移住していました。当時の満州には、軍人だけでなく一般市民も含め160万人もの人が日本から移住していたそうです。満州は非常に寒く、生活が厳しいところですが、父の家族は最初の頃は満州で比較的穏やかな生活ができていたようです。しかし、次第に戦況が悪化する中で、満州での日本人の立場は危ういものとなり、日本に帰ろうとする人も増えてきました。しかし、日本に帰るための汽車や船は十分ではありませんでした。結果的には、終戦時には日本に帰れない人は80万人以上もいて、軍人と民間人を合わせて20万人以上が満州で命を落としたともいわれています。
 私の父の家族は、早めに日本への帰国を決めたので、何とか日本へ戻ることができました。それでも、汽車の切符を手に入れることは非常に困難で、中学生である父が家族全員の切符を一日かけて遠くの駅まで行って、そこで何とか買うことができたそうです。そして家財道具や財産もすべて残して、身の回りのものだけを持って何とか日本に戻ることができたそうです。
 もし、その時に父が切符を買うことができなければ、こうして私は生まれておらず、今皆さんの前でお話をすることもできなかったことでしょう。
私にとって「戦争」と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、この父の話です。皆さんや皆さんの家族にとっても、それぞれ「戦争」や「平和」につながるような話がきっとあると思います。できればそのような「自分につながる戦争の話」も探してほしいと思います。
最後に、今日の平和登校日の学習の中で、何かを感じてください。そして戦争の悲惨さ、平和の尊さについて、皆さん一人ひとりが自分なりの考えを持ってもらうことを期待します。

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