新型コロナウィルス感染症に伴い、いつもと違った卒業式でありました。
　卒業生、卒業生保護者の皆様、教職員の笑顔や泣顔を見て、無事終えることができ、嬉しく思います。参列できなかった皆様に、校長の式辞を一部紹介します。

　本来ならば、来賓の皆様及び在校生の皆さんなどたくさんの人々に参列していただいている中で、本校第71回卒業式を挙行するところでしたが、2月29日から新型コロナウィルス感染症に伴い、全国の学校が臨時休業となっている関係で、このような今までにない卒業式となりました。卒業生保護者の皆様におかれましては、お子様の義務教育の最後でありますので、参列していただきました。こういった状況でありますので、式中のマスクの着用、内容の変更等ございますが、参列していただき心よりお礼申しあげます。
　　（中略-1-）
　本日のわたくしの式辞はこういった状況でありますので、できるだけ短い時間でと思っています。卒業する君たちへ一つだけ私の思いを伝えます。
　できることなら大きな夢を持ち、その夢の獲得のために、しっかりと毎日の生活を送ろう。決してあきらめず、くじけず。でも時には挫折するときもあるかもしれません。その時は時間を取って休み、再び前を向いて進んでいってください。
　　（中略-2-）
　何度か紹介しましたがもう一度、私の好きな言葉、吉田松陰先生の言葉を紹介します。
『夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし』
　　（中略-3-）
　お子様を3年間お預かりしましたが、必ずしもご満足のいくような教育ができなかったかもしれません。しかしながら、卒業生は、これからの人生を本校で学んだことを基礎にして、力強く生き抜いていってくれるものと信じております。
お子様は、これから親元を離れ、巣立ちの階段を登っていきます。親という字は木の上に立って見ると書きます。手を離しても、目を離すことなく、いつまでも深い愛情で見守ってあげてください。

令和２年３月１３日
大阪市立東生野中学校　第18代校長　川田　浩二