第78回入学式が行われ、92名の新入生が東生野に入ってきました。
緊張感のある中、希望に満ちた様子が見えました。
学校長のお話はおりたたみ記事(解答はコチラ)からご覧ください。
(教頭)
解答はコチラ
今年の桜の開花は例年より1週間ほど遅く、ちょうど街中では桜が満開となっています。そんな今日の良き日に、入学式を挙行することができ、大変うれしく思っております。
本校の桜は、2017年、創立70周年をむかえた際に、ソメイヨシノの木を8本正門付近に植えました。植樹して7年目の春なのでまだまだ小さいですが、今後1年1年新入生と共に成長していくことでしょう。
本日、ご来賓の皆様方には、本校の入学式に、公私何かとご多用のところ、ご臨席を
賜り誠にありがとうございます。昨年5月にコロナウィルス感染症が5類に変わりましたので、令和になっての入学式では、来賓の皆様には初めて参列していただいております。
改めて、平素より本校教育の推進に多大なるご支援・ご協力を賜り、高いところからではございますが、心より厚くお礼申しあげます。
さて、78期生92名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日から皆さんは、伝統ある東生野中学校性になりました。皆さんはもちろんのこと、保護者の方々のお喜びもさぞかしと心よりお祝いを申しあげます。
私もこの東生野中学校の卒業生で、26期生であります。半世紀以上前に新入生として来賓席に座っておられる同級生の青木さん、石倉さんと一緒に入学式に出席しました。今、このような状況に不思議な縁を感じ、学校長としては当然のこと、また先輩としても君たちの中学校生活を全力でサポートしていきます。
今日からスタートする、中学校での三年間は、体も、心も大きく成長し、子どもから大人になる時期です。一生の中で、最も変化の激しい、大切な時期でもあります。 この大切な中学校生活の第一歩を踏み出すにあたり一つお話しします。
私はいつも生徒たちに「夢を持ちなさい」と言っています。君たちのなかには、もうすでに、夢を持って追いかけている人もいるでしょう。しかし、まだ夢を追いかけていない人、またはまだ夢が見つかっていない人もいるでしょう。できるだけ早く夢を見つけ、追いかけてください。その夢が大きな夢でも、小さな夢でもかまいません。また、夢が変わっても、夢をいくつ持ってもかまいません。夢を持って追いかけてください。そして、夢を正夢にするために中学生として、今、皆さんがやらなければならないことは「しっかり学習すること」と「体を鍛える」こと、そして人生の楽しみを探すことです。
一昨年83歳の世界最高齢で小型ヨットを操り、太平洋をひとりぼっちで横断した有名な冒険家、堀江健一さんが話されています。
「何か一つ、人生の楽しみがあればいい。その楽しみのための人生であっていい。そのたった一つのものが、多くの人との出会いを生み、人生を豊かにしてくれる」
スケールの大きさは違いますが、私はこの東生野でラグビーボールに出会い、高校・大学とラグビーを続け、日本代表になる夢を持ち、めざしました。日本代表にはなれませんでしたが、次の夢は、日本代表選手を作りたい。その一心で、教員になりました。夢はまだ正夢にはなってはいませんが、65歳を迎える今、母校の校長として、壇上で話していることはラグビーという楽しみを見つけたからだったと思います。たった一つのラグビーという楽しみが多くの人と出会い、人生を豊かにしてくれました。
誰でも、時には、嫌なことや苦しいことがあります。そこから逃げ出したくなることもあると思います。しかし、何か一つ、人生の楽しみがあれば、その気持ちに負けないで立ち向かっていけば、必ず道が開けてくるものです。それでも何か困ったことがあれば先生たちに相談してください。先生たちは、君たちを全力でサポートします。
「夢の持てる学校」・「夢を育てる学校」・「夢が叶う学校」を合言葉に教職員一団となって君たちをサポートしていきます。
終わりになりましたが、新入生の保護者の皆様方に一言ごあいさつ申しあげます。
本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。新しい制服に身を包んだ、りりしいお子様の様子に、感慨もひとしおのものがおありと拝察いたします。
本日より、私たちは大切なお子様を、本校の生徒としてお預かりいたしました。
本校教職員全員が微力ながら一致団結して、皆様の期待にそえるよう出来る限り努力をいたす決意でございます。
お子様の成長、発達を図るためには、何よりも、学校と家庭との緊密な連携が必要でございます。どうか、本校教育にご理解とご協力をくださいますようお願いを申しあげます。
お子様の中学校生活が充実した感動のある、素晴らしいものになりますよう祈念いたしまして、入学式の式辞といたします。
令和6年4月5日
大阪市立東生野中学校長 川田 浩二