1年生学年集会「ノミの実験という有名な話があります。 ノミには約2mの跳躍力があります。これは人に例えると、身長170cmの人で250mのジャンプ力になります。 しかし、蓋をしたビーカーのなかに入れるとどうでしょうか。だんだんとノミは、蓋にぶつからないようにしか跳ばなくなります。 さらに、蓋を外しても、ノミの跳躍力は元に戻りません。唯一、この跳躍力を元に戻す方法は、高く跳ぶほかのノミの姿を見せることだといいます。 これは、人間にも当てはまる話ではないでしょうか。例えば、人類が100mを9秒台で走ることは、不可能だと考えられていた時代がありました。 ところが、1983年に、カール・ルイスが平地記録で初めて9秒97の世界新記録を樹立します。そして彼以降、次々に9秒台を記録する陸上選手が現れることになります」。 限界をつくりだしているのは人自身である。この手の言及には枚挙に暇がなく(ショーペンハウエル、ヘレンケラー然り)、歴史がその正当性を証明しています。 「生徒のみなさんには、『自分は出来るんだ!』と信じて、色んなことにチャレンジしてほしいと思います」。 |