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2月10日全校集会講話

H26.2.10.全校集会
 学年末テストとインフルエンザ対策のため二週連続なかったので久しぶりの全校集会になりました。先週は4日が立春でしたが、週末に大雪が降るなど寒い日が続いています。今年は例年より寒い日が多いような気がしますが、それでも、校庭の梅の木が白い花を咲かせていました。梅の花は一番厳しい寒さの時期に他の花に先がけて咲きます。そんな季節の移り変わりや自然にも目を向けてほしいと思います。この世界には美しいものがたくさんあります。
 さて、今日は私立高校入試の一日目で3年生の多くが受験しています。全員合格してくれることを祈っていますが、今では、ほとんどの人があたり前のように高校へ進学しますね。それはそれでしんどさを感じる人もいるかもしれませんが、進学することがあたり前じゃない時代、国、地域があった(ある)ことを知っていますか。日本でも中学校が義務教育になったのは1947年からです。先生の母親は今86歳ですが、小学校しか出ていません。先生が小さかった頃、母は、「自分は上の学校に行きたかったのに、父親『女は勉強なんかせんでいい』と言われて行かしてもらえなかった。」と、何度も悔しそうに言っていました。その後は、「お前たちは恵まれてるんやで、しっかり勉強しいや」と続きましたが・・・
 去年もお話したのですが、昨日の日曜日、近畿の中学校夜間学級の合同作品展に行ってきました。大阪市内には4校に中学校夜間学級があります。戦争や貧困、差別などのため中学校を卒業できなかった人を対象としていますが、小学校すら行けなかった人も学んでいます。平均年齢は60歳以上の生徒さんが、毎日夕方の6時前から9時ころまで学んでいます。学校へ行けず、家でも勉強することができなかったらどうなるか、想像できますか。皆さんは,あたり前のように、字を読み、書くことができますが、それができないということです。簡単な計算もできません。どれだけ不利か、分かりますね。まず普通の会社には就職できない。しんどい、収入の少ない仕事しかないということですね。日常生活でも、たとえば電車に乗るために切符を買おうとする。券売機の路線図が読めないから金額が分からない。字が読めないということを他人に知られるのは恥ずかしいと思うから、近くの人や駅員に聞く時は、「眼鏡を忘れたから読めない」と言い訳をして教えてもらう。そのみじめさを想像してください。生活のすべての場面でそんなことがある。「学ぶことは、生きること」なのです。作品展では、そんな生徒さんが、年をとりやっと余裕ができ、通った学校で、生まれて初めて手にした筆で書いた習字や絵画、手芸などの作品が展示されていました。
 皆さんが普通にしていることが、決して普通ではないんだということ。学ぶことの意味を考え、学ぶべき時に学ばなければいけないことを忘れずに、毎日の生活を大切にしてください。今の自分には、将来の自分に責任があります。

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学校行事
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3/4 第二回選挙管理委員会
3/5 卒業式代表生徒歌唱指導 後期出願
3/6 後期出願
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