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学校司書 門野さんから 皆様へ

こんにちは。学校司書の門野です。
本日、図書館開館しています。
今日ご紹介するのはこまつあやこ著『ハジメテヒラク』です。本の最初を読んでみます。
「おはようごさいます。実況はわたし、出席番号33番、綿野あみがお送りいたします。… 」
これは何かというと中学1年生の綿野あみの頭の中の声です。自分の身の回りの出来事を頭の中で実況しているのです。
あみが脳内実況を始めたのは小学5年生のときの仲間はずれが原因でした。いとこのお姉さんのすすめで、つらい状況をやり過ごすために脳内実況を
始めたのです。世界から一歩引いて、自分を世界の外に置くことであみは
自分を守ったのです。仲間はずれはいつの間にかおさまりました。それでも
あみは、中学校に入ってからも脳内実況を続けているのです。
あみはふとしたきっかけで、生け花部に入部します。
生け花は花や枝の様子を観察してその良さを引き出すように生けていきます。あみが習慣のようにしている実況も人を観察して、その人の良さを伝えると
いうことをします。あみは、生け花と実況は似ているなと思い、まわりの人たちを脳内実況することでその人の魅力に気づいていきます。
あみが世界と距離を取るために役立った脳内実況が、今度はあみの世界を広げていくのです。
本を読む楽しさの1つに自分にはなじみのない世界を疑似体験できるということかあります。『ハジメテヒラク』では生け花の世界です。私は花をうまく生けることはできなくて、花屋さんがきれいに束ねてくれたまま花瓶に
突っ込むのが一番じゃないかと思っています。この本を読むと
生け花の基本的なコツが書いてあります。私もこのコツを使えば少しはマシに生けることができるかもと思えました。
門野

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