本日の献立/7月11日(月)・赤平天とじゃがいもの煮もの ・なすの天ぷら ・小松菜のおひたし ・みそ汁 ・ごはん・牛乳 栄養価 エネルギー 782kcal、たんぱく質 33.7g、脂質 18.7g ☆てんぷら(天麩羅)☆ 「てんぷら」は、魚介類や野菜などに水で溶いた小麦粉を衣としてつけて油で揚げたものです。狭い意味では、魚介類の揚げものを示し、野菜を使ったものは「精進揚げ(しょうじんあげ)」として区別することもあります。語源にはいろいろな説があり、スペイン語で寺をあらわす「テンプロ」、ポルトガル語で調理をあらわす「テンペロ」というような言葉がなまったものではないかといわれています。また、料理としての発祥にも諸説があり、関西の「つけ揚げ」が変化したものだとか、16世紀ごろ長崎に伝来した欧風料理をアレンジした「長崎てんぷら」が変化したものなどといわれています。 一般的な料理として広まったのは江戸時代のことで、当時の東京湾で獲れた小魚類を材料にした揚げものが、「てんぷら屋」と呼ばれる屋台で売られるようになり、江戸の人々に人気が高まりました。江戸時代の後期になると店舗を構えるようになり、さらに、明治時代になると専門店もでき、料亭の料理としても扱われるなどして、全国に広まっていったようです。 今日の給食では、今が旬のナスを天ぷらにしています。 ※一学期の給食は、本日(7/11)で最後となります。次回は、8/29(月)からの実施になります。 本日の献立/7月8日(金)・豚肉と野菜の炒めもの ・切り干しだいこんの煮もの ・みかん(缶詰) ・みそ汁 ・ごはん・牛乳 栄養価 エネルギー 820kcal、たんぱく質 31.5g、脂質 23.2g ☆みかん(缶詰)☆ 果物の缶詰については、5/18に紹介していますが、1810年にイギリス人により缶詰の技術が開発され、1821年にアメリカで果物の瓶詰(びんづめ)ができ、日本では1875年(明治8)に初めて桃の缶詰がつくられました。ミカン缶詰の製造は、昭和の初めになって始まり、日本の特産品として、世界に広まりました。 みかんの缶詰というと、その実がひとつひとつに分かれ、それをおおう膜(じょうのう膜)もきれいになくなっていて、少し不思議に思ったことはありませんか。 その製造法は、まず、ミカンを丸ごと蒸気で温め皮を柔らかくし、皮むきの機械に通します。この機械では溝のついたゴム製のローラーではさまれるようにしてミカンが通ることで、外皮がはがされます。むききれなかったものは手作業でむきます。次にホロ割り機という機械で水圧により1房ごとに分けられます。このあと、酸とアルカリの溶液に順にひたすことで、袋の膜がきれいに溶けるそうです。これを水洗いしてシロップにつけて缶に詰めて密封し、加熱殺菌して製品となります。 加熱によりビタミンCやその他の栄養素も減りますが、半分近くは残っていますので、栄養面でも期待できます。生のミカンが少ない夏には冷やして食べるとおいしいですね。 ※本日は、他の中学校の給食を試食させていただきました。左が本校、右が他校の給食です。特に違いはなくおいしくいただきました。 本日の献立/7月6日(水)・揚げギョーザ ・野菜炒め ・キャベツのドレッシングあえ ・アンデスメロン ・牛乳 栄養価 エネルギー 780kcal、たんぱく質 26.4g、脂質 22.2g ☆アンデスメロン☆ アンデスメロンは、アンデス地方が原産?と思われそうですが、実は1977年に日本で育成された品種です。メロンといえば、栽培する者にとっては虫や病気の害が多く、消費者にとっては値段が高い上に、ハズレがあるといった不安な要素がありました。そこで、害虫や病気に強く、価格も比較的安くてハズレが少ないメロンとして開発されました。当初は、「作って安心、売って安心、買って安心」ということで「安心ですメロン」と名付けられましたが、あまりセンスがないということ、また、メロンは芯(しん)を除いて食べるということから安心の「心(しん)」をとって「安ですメロン」→「アンデスメロン」と改名されました。 ところで、メロンはウリ科の中でもキュウリの仲間になり、スイカなどについても「くだものなのか?野菜なのか?」というようなお話が、昔から巷(ちまた)での論議になることが多いように思います。野菜の定義は、園芸学においては、「草本性(そうほんせい)の一年生植物」とされ、これでいうと、メロン、スイカ、イチゴなどは野菜に分類され、農林水産省の野菜出荷統計においても野菜として扱われています。一方、厚生労働省の国民栄養調査など、栄養学や摂取量等に関する統計では、メロン、スイカ、イチゴは、甘さやその食べ方などから、「果実類」として扱われています。したがって、これらを扱う立場によって分類の仕方が異なり、簡単に考えると、「作物」として扱った場合は「野菜」、「食品」として扱った場合は「くだもの」というように考えるといいのではないかと思います。 ※明日(7/7)は、ゼリーがありますが、スプーンはついていませんので、必要な場合はご用意ください。 本日の献立/7月5日(火)・鶏肉とじゃがいもの煮もの ・焼きなす ・小松菜とキャベツのおひたし ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 782kcal、たんぱく質 30.8g、脂質 21.1g ☆鯵(あじ)☆ アジは、世界中の暖かい海に広く生息し、暖流に乗って回遊する魚です。日本でも沿岸で漁獲されることから江戸時代には食べられていたようで、アジという名前はその味の良さに由来したものと考えられています。アジ類の特徴は、体の側線部分に大きめで鋭いとげを持ったゼイゴ、ゼンゴなどと呼ばれる一列のうろこ(楯状麟/じゅんじょうりん)を持っていることです。一般にアジというとマアジのことを指しますが、アジ類として流通するものには、マアジ類のほかムロアジ類、メアジ類、シマアジなどのカイワリ類があります。アジは一般に沿岸性の回遊魚で巻き網や流し網で漁獲されます。マアジは体長が40cmくらいになり、日本近海を広く回遊し、春から夏に北上し、秋になると南下しますが、浅瀬に住み、あまり回遊しないものもあります。回遊しないものは黄色い色を帯びることからキアジと呼び、深い場所で回遊するものはクロアジと呼びます。ムロアジは、紡錘形で約40cmになり、中部以南の沿岸から東シナ海に分布します。メアジはマアジよく似ていますが、目が大きいのが特徴で、南日本から小笠原、台湾、フィリピンなど太平洋の温帯から熱帯に分布し、マアジの次においしいといわれます。また、シマアジやカイワリは体高が高くヒラアジともいわれ、大型で1mに達するものもあり、南日本からインド洋にかけて分布します。 春から夏にかけて脂がのっておいしくなり、旧暦の3月(今の5月)頃からおいしくなるということで、漢字では「魚」へんに「参(さん)」で、「鯵(あじ)」となったそうです。昔はおもに塩焼きや干物(ひもの)にしていましたが、1965年ごろに新宿にある料亭の板前さんが、伊豆周辺の郷土料理で「あじのたたき」を食べたところたいへんおいしく、これをお店で出すと、客にたいへん喜ばれたそうで、これをきっかけに「お造り」としての利用も広まったそうです。また、そのため大衆魚として親しまれたマアジが高値になってしまったともいわれています。 今日のの給食では、しょうゆで下味をつけ、ゴマの入った衣をつけた揚げものにしました。 ※明日(7/6)は、マーボー丼がありますので、スプーンがあると食べやすいです。 本日の献立/7月4日(月)・キャベツのサラダ(ドレッシング) ・フルーツミックス(缶詰) ・牛乳 栄養価 エネルギー 879kcal、たんぱく質 26.3g、脂質 28.1g ☆赤パプリカ☆ パプリカというのは、もともとトウガラシ類のすべてをあらわす言葉ですが、最近では、6/23に紹介した辛味のないピーマン類のうち、大型で肉厚の「ベル系」などの品種を特にこのように呼んでいるようです。香辛料にもパプリカがありますが、野菜としてのパプリカとは品種が違います。色は緑、赤、黄、オレンジ、黒、白などさまざまで、オランダ、韓国、ニュージランドから多く輸入されています。一般にピーマンと呼ばれる肉薄の中型種よりも肉厚であるため、ジューシーな食感があり、甘味のあるさわやかな味わいです。 栄養面では、ピーマンと同じように、ビタミンC、E、A、やカリウムなどが豊富で、ビタミンCは、赤や黄色のものは、緑色の2倍以上含まれています。また、赤パプリカに含まれるカプサンチン、黄やオレンジ色のパプリカに含まれるゼアキサンチンという色素は、カロテノイドの一種でキサントフィルという成分です。これらには、強い抗酸化作用があるといわれ、動脈硬化や糖尿病、ガンなどの予防に効果が期待されています。旬は、ピーマンよりも少しずれて、7〜10月ごろになります。 今日の給食では、赤パプリカを素揚げして、カレーライスのトッピングとして使用します。 |
|