本日の献立/3月12日(月)・鶏肉のチリソースかけ ・玉子とニラの炒めもの ・きゅうりのピリ辛漬け ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 829kcal、たんぱく質 31.3g、脂質 20.0g ☆鶏卵(鶏卵)☆ 鳥類の卵の中で、食用として流通しているものには、鶏卵、うずら卵、アヒル卵などがあり、そのうちの大部分が鶏卵です。鶏卵とは漢字で書く通りニワトリの卵で、日本での消費量は、年間1人当たり300個を超え、世界でもトップクラスになっています。明治時代では年間10個程度だったといいますのでそのころと比べるとおよそ30倍になっています。 日本へニワトリが持ち込まれたのは古く、「日本書記(720年)」で、天の岩屋戸の話に「長鳴鳥(ながなきどり)」の記述が見られます。しかし、食用としての卵は、江戸時代に出版された「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん/1695年)」に、ゆで卵、卵焼き、卵酒などの料理が記載されたのが最初の正確な記録となっています。 卵の生産が急速に増え始めたのは、昭和30年代以降で、貴重な食品から手軽に食卓にのぼる食品となりました。これは、ニワトリの品種改良や、エサが安定供給できるようになったことによるもので、価格も安定しており、「物価の優等生」といわれています。 栄養成分では、ビタミンCを除くすべての栄養素をバランスよく含んでおり、完全栄養食品と呼ばれるものの1つとなっています。ただ、コレステロールを多く含んでいるため、野菜などの他の食品とうまく組み合わせて食べることをお勧めします。 今日の給食では、鶏卵を炒り卵に加工したものを使用し、ニラ、たまねぎとともに炒めものにしています。 ☆明日(3/13)は卒業式練習、明後日(3/14)は卒業式のため給食はありません。 本日の献立/3月8日(木)・一口がんもと野菜のみそ煮 ・ふかしいも ・小松菜のごまあえ ・ごはん・牛乳 栄養価 エネルギー 810kcal、たんぱく質 32.2g、脂質 23.9g ☆ごま(胡麻)☆ ゴマの原産地は、アフリカ南西部とされ、ナイル川流域では紀元前3000年以前より栽培されていたそうで、エジプトのピラミッドや遺跡からも出土しています。当時は高価で、銀貨代わりに通用していたともいわれ、アラビアンナイトの「開けごま!/イフタフ(ひらけ)・ヤー・シムシム(ごま)」という呪文は、ゴマが成熟し、さやが開いて種がはじき飛ぶ様子とも重なって、パッと開いて宝が出てくることを願っていたのかも知れません。日本へは、中国や朝鮮半島を経て、縄文時代には伝わっていたようです。 草丈は1m前後で、7〜8月に開花し、9〜10月に収穫され、種子の色によって、黒ゴマ、白ゴマ、黄ゴマ、茶ゴマなどに分けられます。昔から「不老長寿の薬」などともいわれ、リノール酸、オレイン酸、たんぱく質、ビタミンE・B群、カルシウム、鉄などを豊富に含んでいます。脂質に含まれるセサミンという成分には、強い抗酸化作用があるとして注目され、老化防止、肝機能改善や、悪玉コレステロールを低下により動脈硬化の予防、血圧を下げるなどの効果が期待されています。また、抗酸化作用により他の油と比べて劣化しにくいため、古代エジプトでは、ミイラを作るときの防腐剤として使っていたようです。そのほか、クレオパトラが化粧品として使ったともいわれています。 ただし、これらの栄養成分や効果を得るためには、硬い皮を割ることが必要です。そのため、すり鉢などで、すりつぶして使用することが多いです。また、すりつぶすことによって、良い香りも得られ、さまざまな料理や調味料の風味づけに使われます。 今日の給食では、小松菜にあえて使用しています。 ☆明日(3/9)は、卒業式練習のため給食はありません。 本日の献立/3月7日(水)・ミンチカツ ・キャベツときゅうりのサラダ(イタリアンドレッシング) ・みかんゼリー ・牛乳 栄養価 エネルギー 879kcal、たんぱく質 27.2g、脂質 28.1g ☆ミンチカツ☆ ミンチカツは、日本で考案された洋食の1つで、豚肉や牛肉の挽肉にたまねぎや塩、こしょうなどを混ぜ合わせて、小麦粉、とき卵、パン粉の衣をつけて揚げた料理です。関東ではメンチカツと呼ばれています。 その発祥は明確にはなっていませんが、明治時代に、東京の洋食店で、「ミンスミートカツレツ(minced meat cutlet)」の名で販売されたのが始まりとされています。明治時代にトンカツが生まれ、大正時代にはコロッケが生まれましたが、そのころには、ミンチカツがすでにあったともいわれています。その材料から、スコッチエッグやピーマンの肉詰め、ロールキャベツなどと同じように、ハンバーグをヒントに考えられたのではないかと推測されます。また、昭和初期に神戸の精肉店で、東京のメンチボール(ミートボール)から考案されたとの説もあります。現在も、一般的な料理として人気のある料理です。 本日の献立/3月6日(火)・里芋と厚揚げのそぼろ煮 ・金平ごぼう ・はくさいときゅうりの即席漬け ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 733kcal、たんぱく質 26.8g、脂質 19.3g ☆栄養素について「鉄(Fe)」☆ 〈鉄(Fe)〉 鉄は体内におよそ3〜4g存在して、そのうちの約70%が赤血球の血色素であるヘモグロビンの構成成分、約5%が筋肉中のミオグロビンなどの構成成分となり、約25%は、肝臓や脾臓、骨髄などに貯蔵されています。 ヘモグロビンやミオグロビンに存在する鉄分は「機能鉄」といわれ、体内の各組織や筋肉へ酸素を運搬や供給する役割をしており、不足すると運動機能が低下して疲れやすくなったり、認知機能の低下がおこったりします。肝臓などに貯蔵されているものは「貯蔵鉄」と呼び、鉄分不足が起こった場合にその不足を補いますが、これが少なくなると鉄欠乏性の貧血を起こします。赤血球の場合、寿命は120日程度ですが、寿命となった赤血球中の鉄分は再利用されるなど、体内に存在するほとんどの鉄分はリサイクルされ効率の良い栄養素となっています。しかし、出血や発汗などによって日々1mg程度失われるため、食事からの摂取が必要となります。女性の場合は月経による損失を考えるとさらに必要量は高くなります。1mg程度であればすぐに摂取できそうですが、残念ながら前回紹介したカルシウムよりさらに吸収率が低くなっており、不足しがちな栄養素となっています。 鉄分は、肉類(とくにレバー)や、魚介類(とくに貝類)、大豆・大豆製品、海藻類、緑黄色野菜などに多く含まれています。また、鉄の吸収率はたんぱく質、ビタミンCなどによっても促進されます。鉄分を多く含む食品とともにこれらの栄養素を摂取するとよいといわれています。とくに運動量が多い人の場合は、積極的にとることが必要です。 ☆明日(3/7)は、カレーライスがあるので、スプーンのご用意をよろしくお願いします。 本日の献立/3月5日(月)・中華風焼きそば ・揚げシューマイ ・ブロッコリーの中華あえ ・はっさく ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 873kcal、たんぱく質 31.3g、脂質 24.0g ☆はっさく(八朔)☆ ハッサクは、1860年ごろ、広島県因島市の浄土寺境内で発見された柑橘類(かんきつるい)で、ブンタンの近縁種になります。明治時代後期から因島を中心に普及しはじめ、第二次世界大戦後になって栽培が広まりました。ハッサクという名は、旧暦の八月朔日(8がつついたち/現在の9月中旬)から食べることができるということからつけられた名前です。しかし、実際には秋口ではまだ熟しておらずおいしくはありません。樹に実っている状態では3〜4月ごろにおいしくなりますが、一般的には12〜1月に収穫されて貯蔵した後、3〜4月を中心にイヨカンに続いて出荷されます。主産地は、和歌山、愛媛、広島などです。 皮が厚くてむきにくいですが、中の袋(じょうのう膜)と果肉(砂じょう)の部分ははがれやすいので食べやすいです。すこし苦味がありますが、これは、ナリンギンという成分によるものです。最近では、以前より苦味は少なくなって甘味が増してきているようです。 |
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