学校給食について

 新型コロナウイルス感染症の拡大予防に向けた学校休業の延長により、本校における本年度の給食は2月末で終了となりました。本年度はいろいろとご協力ありがとうございました。
 なお、現在、新型コロナウイルスによる感染症が広がっているところでありますが、その予防においては、マスクや手洗いだけでなく、感染を許さない健康な体をつくることも重要です。そのためにも毎日の食生活において栄養バランスをしっかりとることができるように考えていただきたいと思います。
 下記は3月分の「食育通信」です。配布文書のコーナーにも掲載しましたので、ご覧ください。

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本日の献立/2月28日(金)

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献立名 ・鶏肉のガーリック風味焼き
    ・豚肉と野菜のケチャップ煮
    ・デコポン
    ・コッペパン、ソフトマーガリン、牛乳
栄養価 エネルギー 818kcal、たんぱく質 37.6g、脂質 27.2g

☆デコポン☆
 デコポンは、1972年に長崎県の果樹研究所で、清見オレンジとポンカンを交配させ育成された品種です。当時は、凸(でこ)が出やすく、皮の表面が荒く見た目が悪いという理由からあまり出回ることはありませんでした。その後、熊本県宇土群不知火町に伝わり、「不知火(しらぬい)」の名で栽培が広まり、1990年ごろに、その味の良さが認められ、広く普及することになりました。そして、1993年になって「デコポン」の名が、熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標となり、不知火の中で、糖度が13度以上、クエン酸1.0以下などの基準を満たしたもののブランド名となりました。暖かい地方での生産が多く、主産地はやはり熊本県となっています。
 ユニークな特徴となっている「デコ」ができるには、気温が関係しており、昼と夜の気温の差が大きいほどデコができやすくなるそうです。中にはデコの出ないものもありますが、味には影響がないとのことです。4月ごろに小さくてかわいい白い花を咲かせ、12〜2月ごろにかけて収穫されます。収穫直後は酸味が強いため、一定期間貯蔵して酸味をぬいたものを2〜4月ごろに出荷します。
 皮の表面は粗いですが、むきやすく、じょうのう膜は薄くて食べやすく、果肉はやわらかで果汁が多く、そして甘味が強くておいしいです。

※明日(2/29)より、新型コロナウイルス感染防止に伴う学校休業のため、この期間中は給食についても中止となります。

本日の献立/2月27日(木)

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献立名 ・きびなご天ぷら
    ・一口がんもとじゃがいもの煮もの
    ・ブロッコリーのごまあえ
    ・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 828kcal、たんぱく質 29.1g、脂質 24.4g

☆てんぷら(天麩羅)☆ ※きびなごは、5/10に紹介済み
 「てんぷら」は、魚介類や野菜などに水で溶いた小麦粉を衣としてつけて油で揚げたものです。狭い意味では、魚介類の揚げものを示し、野菜を使ったものは「精進揚げ(しょうじんあげ)」として区別することもあります。語源にはいろいろな説があり、スペイン語で寺をあらわす「テンプロ」、ポルトガル語で調理をあらわす「テンペロ」というような言葉がなまったものではないかといわれています。
 一般的な料理として広まったのは江戸時代のことで、当時の東京湾で獲れた小魚類を材料にして揚げものが「てんぷら屋」と呼ばれる屋台で売られるようになり、江戸の人々に人気が高まりました。江戸時代の後期になると店舗を構えるようになり、さらに、明治時代になると専門店もでき、料亭の料理としても扱われるなどして、全国に広まっていったようです。
 今日の給食では、5/10に紹介したキビナゴを天ぷら用に加工した製品を給食室で揚げています。

本日の献立/2月26日(水)

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献立名 ・まぐろの甘辛焼き
    ・豚汁
    ・茎わかめのつくだ煮
    ・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 748kcal、たんぱく質 34.0g、脂質 14.0g

☆茎わかめ☆
 ワカメは、日本近海で自生する海藻類の仲間で、その利用はかなり古く、1万年以上前の貝塚(古代人が食べ捨てた貝殻などが堆積してできた遺跡)からも発見されています。「大宝律令(たいほうりつりょう/701年)」では、「海藻(にぎめ)」の名で貢納品とされていました。その他「万葉集(759年)」や「延喜式(えんぎしき/927年)」にもその名が登場します。
 低潮線から5mくらいの深さに生え、春から初夏にかけて、1〜2mくらいの大きさになります。全国各地でとれ、さまざまな加工が施され、日常の食品として欠かせないものになっています。1953年には宮城県で、大槻洋四郎氏により、初めて養殖がおこなわれるようになり、1970年ごろには、養殖生産が天然生産を上回りました。
 茎わかめというのは、わかめの中央を通る太くてかたいい芯のような部分で、一般には茎と表現されていますが、植物のように水分や養分が通る管ではなく、中肋(ちゅうろく)または中芯などと呼ばれている部分です。コリコリとした歯触りが良いのが特徴で、あえものやつくだ煮、漬物などに利用されます。
 今日の給食では、手づくりのつくだ煮として給食室で調理しています。

本日の献立/2月25日(火)

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献立名 ・牛肉のデミグラスソース煮
    ・コーンスープ
    ・かぼちゃのプリン
    ・黒糖パン、牛乳
栄養価 エネルギー 824kcal、たんぱく質 31.4g、脂質 26.8g

☆牛乳☆
 牛乳は日本の食事と分けて考えられがちですが、日本での飲用の歴史はかなり古く、飛鳥時代である645年、百済から帰化した智聡(ちそう)の子である善那(ぜんな)が、孝徳(こうとく)天皇に牛乳を献上したのがはじまりとされています。しかし当時は、皇族や貴族の利用に限られており、さらに仏教の影響により次第に利用されなくなりました。
 江戸時代に入り、1727年に徳川8代将軍吉宗が白牛の飼育を始め、浪士組(のちの新撰組)の結成と同年の1863年には前田留吉が牛乳の販売を始めました。以来、一般の人々の間にも牛乳の飲用がはじまり、明治になると西洋文化の導入とともにその利用もさらに広がりました。第二次世界大戦後は、ユニセフから寄贈された脱脂粉乳を利用して学校給食が再開されるなど、日本の食生活の改善に大きな役割を果たしてきました。
 牛乳には不足しがちなカルシウムをはじめ、たんぱく質や脂質、糖質、ビタミン類などを多く含んでおり、特にカルシウムは他の食品に比べて吸収率の高いことが特徴となっています。
 学校給食では学校給食法の施行規則によって、毎回提供することになっています。

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