令和5年度 新任校園長研修

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1 日時
・令和5年4月24日(月) 15時30分から17時

2 場所
・大阪市教育センター 8階研修室5・音楽研修室・6階研修室7
3 ねらい
・管理職としての資質を高めるため、校園管理運営の基本的な諸課題や留意すべき事項について理解する。また、各校園の現状と課題を交流し、その対応や解決策を考え、方法を習得する。

4 内容
《講義》「これからの学校教育に求められること」
〈講師〉教育監 福山 英利
まず、新たな社会であるSociety5.0やOECD Education2030プロジェクト、ラーニングコンパスなどを例に、教育にまつわる世界の動向について触れられました。急激に変化する時代の中で個人や社会のウェルビーイングの実現に向けて、人々と協働し、主体的にコンピテンシーを発揮していくことが子どもたちには求められている中、今後育むべき資質・能力についてご教示いただきました。また「令和の日本型学校教育」の構築を目指し、指導の個別化や学習の個性化、または協働的な学びの重要性についても触れられ、大阪市教育振興基本計画の9つの基本的な方向についてお話いただき内容を再確認することができました。最後には教育監が校長として大切にしてきたこととして、「子どもたちの姿を見ながら、自身の役割や目標を明確に持つこと」や「校長の考え(教育目標)を組織で共有すること」そして「組織の力を最大限発揮させること」が大切であるとご講話いただきました。そして大切にしている言葉として「不易流行」をご紹介され、新任校園長先生方へ激励いただきました。

《研究協議》「学校園運営について」
・幼・小・中の研修場所ごとに15分程度の研究協議を行い、各学校園の現状について情報共有したり、運営方法について各学校園の取り組みを知ることで、有意義な研修内容になることができました。

・幼稚園長担当
《講義》「大阪市立幼稚園の現状と課題について」
〈講師〉指導部 初等・中学校教育担当 満田 菜穂子 総括指導主事
園長先生に求められる資質や能力についてのお話では、大阪市教育振興基本計画に沿い、大阪市の幼稚園教育の現状と課題とともに、教育公務員としての自覚や個人情報の管理についてなどコンプライアンスの観点も含めお話しいただきました。また働きやすい職場環境づくりと園児が楽しいと感じる園運営をめざす難しさを相談できる場所として横のつながりや地域・保護者に感謝する心を忘れないでほしい、と助言されました。

・小学校長担当
《講義》「小学校における教育の現状と課題について」
〈講師〉指導部 初等・中学校教育担当 前澤 哲 次席指導主事
近年のいじめ等「命に関わる事案」について、これらを未然に防ぐための日々の対応力や、教職員の服務の厳正、教育課程の確実な実施についてなど、多岐にわたる内容でお話いただきました。校長先生方の協議では、まず学校目標を共有するために職員アンケートを実施し、自校の課題分析や対策を考えたり、若手との積極的なコミュニケーションにより、新たな考え方や視点を共有したりと、学校長を中心としたファシリテート力の重要性についても言及があり、新任校園長としての多角的な視点の持ち方などの意見がありました。

・中学校長担当
《講義》「大阪市立中学校の現状と課題について」
〈講師〉指導部 初等・中学校教育担当 坂田 浩之 次席指導主事
冒頭、現状の整理を含めた情報交換の時間が取られました。赴任して3週間での間もないタイミングではありましたが、校長先生同士、生徒指導提要や学習指導要領といった基本的な情報伝達や学校でのビジョンのすり合わせなど運営の方向性を共有されていました。坂田次席からは人には恒常性や同調性により、変化しづらい側面があることを意識し、アンコンシャスバイアス(無意識の偏った考え)と日々向き合いながら学校をイキイキとしたものにしてほしいというお話がありました。短い時間の中でしたが主体的に取り組まれている姿が印象的でした。

5.受講生の声
・激しく変化する時代とともに、管理職が目標をしっかり持ち、社会の変化に対応した判断をし、教職員や地域等とのコミュニケーションを密に行う必要があることが分かった。
・子どもたちに多様な考えを持つ人と協働することを求めるならば、教職員が柔軟な考え方を持つ必要があると感じた。教職員の働き方改革を進めるとともに、教職員の意識を改革させ、働きがいのある学校づくりをめざしていきたい。
・ミクロとマクロで、学校経営で大切な運営計画は教育振興計画に則って進めることが重要。教育現場のあたりまえが変革しているなか、不易流行を自校に当てはめて考えていく。
・新任校長としてどなたも様々な工夫に取り組まれており、情報共有できたことに研修の価値を感じた。
・当然だが、学校ごとに課題があり、着任したタイミングで最優先に取り組まないといけない課題の見極めが重要だと感じた。また、相談できる校長先生が他のネットワークづくりの重要性を感じた。
・アンコンシャスバイアスの話は、学校教育に携わる者として、大変興味深く聞かせていただいた。具体的な事例を通して、アンコンシャスバイアスにより無意識に相手を傷つけたり、相手を苦しめたりすることがわかった。今後は、アンコンシャスバイアスへの気づきを通して、多様な子どもたちへの柔軟かつ丁寧な対応を心掛けたい。
・若手教員の育成と教育に関する最新の情報収集・分析・活用、養成・採用・研修の一体化を意識した学校経営に取り組みたい。
・人権教育を大切にしていることが学習指導や生活指導などすべての学校生活の基盤となっていることは、本校の長所である。研究の方法について、より深く学べる方法を教職員が望んでいるため、外部との連携を積極的に行いたい。
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