教育目標
【開校以来の校訓】
『たくましく』 健康で逞しい心身を持ち何事にも意欲的に取り組む子
『うつくしく』 内面的な美しさを大切にする心情を育てると共に国際社会の一員として平和を希求する子
『あたらしく』 常に進取の気性と自ら進んで学ぼうとする態度を持つ創造性豊かな子
『ほこらしく』 自らのよさを自覚しそれを伸ばそうとすると共に友達のよさを認め互いに敬愛し協力し合う子・地域をこよなく愛し誇りを持つ子
【校名の由来】
~船場に残る唯一の学校として、社会に有意な人材の育成を~
開平小学校は、明治以来社会に有意な人材を多く輩出した愛日小学校(明治5年創立)と集英小学校(明治6年創立)が統合され誕生した学校である。私たち教職員は、脈々と受け継がれた船場にあった両校の伝統を受け継ぎ、人々が校名にこめた願い「為萬世開太平(萬世の為に太平の基を開く)」(朱子学・近思録より)を受け、世界平和を希求しその実現に貢献できる人間の育成をめざしている。
【学校教育目標】
『自ら学びに向かい、未来を切り拓く子どもを育成する』
【学校経営の重点】
① 愛日、集英の伝統を堅持しつつ、児童一人一人を大切にした『開平らしい教育』を推進する。
② 学びに向かう姿勢をつくるとともに、組織的な学力向上に向けた取り組みを推進する。
③ 互いに認め合い、支えあう学級集団づくりに努める。
④ 自分の考えを持ち、その考えを伝える力を育てるとともに、自ら決定できる力の育成を推進する。
【具体的の方策】
① 学校の歴史や伝統および船場の地域について、様々な資源を活用しながら主体的に学ぶ意欲を育てる。
② 基礎的・基本的な学力の定着を図るとともに、専科指導やTT指導、チームとしての学年運営など、様々な指導体制を活用し、児童の学ぶ意欲を高める。
③ これまでの異学年交流を継続し、多様性を認め合う集団づくりを進める。
④ なかよし学級の取組を核に、「共に学び共に育ち共に生きる」特別支援教育実践の充実を図る。
⑤ どの授業においても、話し合い活動を充実させ、自分の考えを深めたり、広げたりできる子どもの育成を推進する。
⑥ 第2運動場(南天満公園)有効活用を図るとともに、健やかな心身の育成を進める。
《開平教育の基本方針》
【 知 学力の向上 】
《個に応じた指導》
○ 国語、算数において個に応じた指導を徹底する。(研究教科は定めないが、話し合い活動の充実を図る)
子ども一人一人が「わかる喜びと学ぶ楽しさ」を感じる学習指導の充実を図り、自ら進んでひたむきに学習に取り組む開平の子どもを育成する。
《開平らしい教育の推進》
○ 「自分が好き」「友だちが好き」「学校が好き」「地域(船場)が好き」…船場の文化や歴史、開平小学校設立の願いなどの学びを通して『開平らしい教育』を推進する。
〇 1年生から6年生まで一貫した読本「わが町船場」を教材とした実践を進める。
〇 地域へ出かける学習や外部講師から学ぶ機会を生かし個々の学ぶ意欲を高める。
《授業力の向上》
○ 教員一人一人が年1回以上の研究授業に取り組み、教師力・指導力の向上に努める。
○ 教育振興基本計画の趣旨を踏まえ、授業改善、指導力向上のための研修に取り組む。
○ 学校教育ICT活用事業に沿った実践を各学級で計画的に進めるともに、地域財団支援事業を活用し、全学年で新たなプログラミング教育を進める。
〇 TTによる指導、専科指導、教科およびチーム担任制等により、全教職員が授業力向上のため研究・研修等を進め、授業内容の工夫を図る。
《基礎基本の定着》
○ 「読み・書き・話す・計算」などの基礎的・基本的な知識と技能を確実に定着させる。
・ 学年の発達段階に応じて徹底して習得することができるよう、学習環境の整備・教材開発を進める。
・ 日本語の指導が必要な児童については、他校の日本語指導教室やの日本語指導のサポーターを活用しながら、学習に必要な日本語を言語として獲得できるようにする。
《特別支援教育の推進》
○ 「共に学び共に育ち共に生きる」教育の理念基づき、障がいのある児童を核にした特別支援教育を推進する。
・ 「個別の指導計画」をもとに一人一人の教育課題を明確にし、保護者や関係機関との綿密な連携のもと、効果的な指導や適切な支援を進める。
「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」をクラス担任および特別支援学級担任で共有し、児童の成長・発達をともにめざす取り組みを進める。
・ 学習内容の工夫や多様な指導形態について検討を進め、あらゆる教育活動を通して学校全体で特別支援教育を推進する。(特別支援教育に関する教職員研修の実施及び低学年からのインクルーシブ教育の授業実践を進める)
《伝統の英語教育》
○ 本校カリキュラムに基づいた全学年での英語活動や市の実施するモジュール学習を各学年で推進し、児童一人一人が英語に親しみコミュニケーションしようとする意欲や態度を育てる。
《言語力の向上》
○ 自ら考え豊かに表現する児童の育成をめざし、調べ活動と読書活動の充実を図る。各授業において、自分の考えを深めたり、広げたりできるよう、主体的な話し合い活動を実践する。
・ 開援隊図書班(本校ボランティア)との連携をもとに学校図書館の積極的活用を推進する。
《伝統の音楽教育》
○ 全校音楽朝会での心を一つにして取り組む全校合唱等を通して、全学年で一貫した音楽教育の充実を図る。(音楽朝会等で保護者に披露する機会を設ける。)
【 徳 道徳心・社会性の育成 】
《人権教育の充実》《自他の尊重》
○ 各学年の課題に応じた「人権教育指導計画」を策定し実践を進める。
・ ともに学ぶ仲間の心を傷つける言葉や差別発言をしない・させない・許さない集団を育てる。
・ 子ども一人一人を大切にした人権教育を進めるとともに教職員自らも人権感覚の向上をめざす。
○ 子ども一人一人が、互いの違いを認め合い支え合う仲間づくりをすすめる。
・ 「生活指導連絡会」「特別支援教育連絡会」を中心に、きめ細かい実態把握に努め、児童を取り巻く状況を教職員全体で情報共有し、課題の早期発見と適切な指導と対応に努める。
《伝統の継承》
○ 言語環境を整え、礼儀正しくきちんと挨拶やていねいな言葉遣いのできる子どもを育てる。
・ オアシスの励行…「オおはようございます」(特に正門での朝の挨拶の励行)
「アありがとうございます」「シ失礼します」「スすみません」等、
日常において礼儀正しく挨拶ができる子どもを育てる。
・ 目上の人に対して、発達段階に応じて適切に敬語を遣うことができる児童を育てる。
《規範意識の醸成・道徳教育の充実》
○ 社会生活におけるルールやマナーなど、守るべきことをしっかりと守る児童を育成する。
・ 校内安全・挨拶・服装を整えることの徹底を図る。また、登下校に関する指導を徹底し、安全に関する規範意識の向上をめざす。
・ 考え議論する「特別の教科 道徳」へ向け授業改善を図る。
《集団育成》
○ 「なかよし班活動」を通して、共に学び互いに支え合うことのできる児童相互の絆づくりに努める。
《「しん」の強い子》
○ 「自分ができることをする」「自分の考えを持ち、伝える力をつける」「自分で選択し、決定する力をつける」といった目標を通じて自分の行動に責任を持つ子どもの育成をめざす。
〇 子ども自身が学んだことや考えたことを自ら発信したり、目標に向かって頑張ったことを認めあったりするなど、個々の自己肯定感を高める取り組みを推進する。
《情報モラルの育成》
○ インターネットやスマートフォン、携帯電話の利用について、メール等で重大事案が発生している状況を踏まえ、各学年において発達段階に応じて指導をすすめる。
・ PTA等様々な機会を通じて、保護者に向けた啓発を行い協力して進める。
《自立心・自律性》
○ 「大阪船場ロータリーとの連携」を継続し、5年生においてキャリア訪問を実施する。
《伝統の菜園活動・地域連携》
○ ルーフガーデンを中心に様々な草花や野菜を栽培し、仲間と共に活動する楽しさや協力しあう喜びを通して豊かな心を育てる。(開援隊栽培班との連携)
【愛珠幼稚園との連携】
〇 愛珠幼稚園との幼小交流活動を通して、年少の子どもを助けたり大切にしたりして人をいたわるやさしい心を育てる。(5年生のプール交流、1年生の給食参観など継続して行う)
【 体 健康・体力の増進 】
《体力の向上・地域連携》
○ 第2運動場(南天満公園)を中心に体力・運動能力の向上を図る取り組みを進める。
〇 区事業を活用しながら、児童の運動能力の向上及び教職員の体育実技研修を進める。
〇 安全面に配慮し体力運動能力を向上させる取組を工夫する。
○ 生涯スポーツと体力向上をめざし、すべての子どもたちが運動・スポーツの楽しさや喜びを味わえるような体育指導の工夫・改善を図る。
〇 全児童が一堂に会するスポーツフェスティバルについて、あり方や実施方法の検討を進め、共通理解のもと実施する。
《健康教育の推進》
○ 望ましい生活習慣の形成に向けて、実践力を高める指導の充実を図るとともに、各家庭と連携して具体的な実践をすすめる。
(すこやか週間、すこやか会議の取り組みを通して児童の心身の健全な発達・成長をめざす)
・ 健康的な生活を送るため、食事・運動・休養・睡眠の調和のとれた生活を続けるための指導を推進する。
《食に関する指導の充実》
○ 学校給食を中心に食の大切さや楽しさを知り、心身の成長や健康の保持増進のための食に関する指導を推進する。