4月14日(火)保護者のみなさまへ

公開日
2020/04/14
更新日
2020/04/14

お知らせ

保護者のみなさま。こんにちは。校長の銭本です。
不要不急の外出を止められ、学校にも通えない子どもに日々寄り添っていただき、ありがとうございます。昨日、ある5年生の担任が、にこにこしながら話してくれました。「先ほど子どもから電話があり、質問されました。『磁石にはN極とS極があるけど、2つの磁石がくっついたとき、そこのN極とS極は何極になるんですか?』と。こんな質問、すごくうれしいですよね」と。「本田っ子」の中にはこんな科学の眼をもつ子どもがいるのかと私もうれしくなりました。
 先ほど、子ども向けにメッセージを書きましたが、そろそろ子どももイライラしているのではないでしょうか。私からのお願いがあります。子どものイライラにひるまないでください。
 私には3人の子どもがいました。過去形になっているのは3人とも30オーバーの大人になっているからです。この3人の子ども、どの子どもも品行方正、学力優秀とはいきませんでした。
 ある日、妻が中学生の息子に「早く、お弁当箱を出して。だんだん暖かくなるからお弁当箱が臭くなるから」と話していました。ちょっと虫の居所が悪かったのか「うるさいな、くそばばあ」と長男が悪態をついていました。妻が「なに!」と一触即発の雰囲気。
 息子を呼びつけました。「お母さんに『くそばばあ』とはなんという言いぐさや。お前にとったら単なるお母さんかもしれんけど、俺にとったら彼女や。昔はかわいい彼女やった。俺の彼女に『くそばばあー』は許さん。それがわからんのやったら、お前の彼女のことを『くそばばあ』と呼ぶ。それでええな。」と意味不明な説教をしたことがあります。妻は「昔はかわいい」という言葉に妙に引っかかっていました。息子のいないところで「今もかわいい」とフォローをしたのはいうまでもないことですが。「お母さんは大切にしなさい」と直球勝負で説話できないところが私の至らないところですが、息子にはひるまないで勝負できたかなと思います。
 子育てはきれいごとで実行することはできません。日々、格闘です。子どもに向き合い、ひるまず、正しい道に導いておられる保護者の皆様を応援し、尊敬します。