学校日記

学校医の先生からのメッセージ

公開日
2020/06/10
更新日
2020/06/10

保健関係

大阪府医師会より「学校医からのメッセージ」が届いています。
コロナウイルスって何だろう?という小学生の疑問に答えることから始まるQ&A集です。
小学生向けなのでわかりやすい内容になっていますので、ぜひ家族で読んでください。

「学校医からのメッセージ」 コロナウイルスって何だろう 小学生用(令和2年5月)

生徒の皆さん、こんにちは、
学校がお休みになって1か月以上が経ちました。
毎年新学期には学校医の先生が、学校で皆さんの健康チェックをしていますが、
残念ながら新しい学年になった皆さんとまだお会いできていません。
昨年12月から新型コロナウイルス感染症が全世界で拡大している影響で日本では全国の学校が一斉休業になり、さらに4月7日には全国に緊急事態宣言が出されました。
以前のように思いっきり活動できるようになるにはまだ時間がかかりそうです。
そこで皆さんと一緒に新型コロナウイルス感染症対策を学んでみたいと思います。

新型コロナウイルス感染症って何だろう?
 1、ウイルスは目に見えないくらい小さくて、人や動物に感染して、色々な
   病気の原因になります。コロナウイルスもそんなウイルスの一種です。
   ウイルスはボールのような形をして、その周りに突起があり、その突起が王冠のよ   うに見えるのでコロナウイルスと呼ばれています。コロナウイルスにはいくつか種   類がありますが、2019年12月に中国・武漢で見つかった新しいコロナウイルが日本   だけでなく、世界で広がっています。
 2、新型コロナウイルスは、つば、咳、くしゃみにのって人から人に感染します。手に   ついたウイルスがドアや電車のつり革、タオルなどから感染することもあります。
 3、感染した多くの人は軽症です。
   少しの熱、鼻水、咳、など軽いかぜの症状です。
   子どもは大人より軽症が多く、子どもどうしの感染は少ないようです。
   子どもの感染のほとんどは一緒に住む大人からの感染のようです。
   しかし重症になる人もいます。お年寄りに多く、高い熱が出て、呼吸が苦しくなり   ます。入院して治療をしなければなりません。命にかかわることもあります。薬が   できるまで、まだ時間がかかります。ワクチンができるまでまだ時間がかかりま    す。
 4、2020年4月7日に国は緊急事態宣言を出しました。
   インフルエンザが流行すると毎年、学級閉鎖や、学年閉鎖、が起きますが、
   学校休業は学校全体が休み、さらに社会全体で家に居るように国からお願いされま   した。そのため、塾も、プールも、クラブもお休みです。
 5、新型コロナウイルスをやっつけるために自分でできることがあります。
   (1)外から帰ったらしっかり手を洗いましょう
   (2)咳やくしゃみが出るときは口をハンカチで押さえます、手作りマスクをしま
しょう。
   (3)早ね、早起き、朝ごはん、体を動かしましょう。
   丈夫な体を作り病気を予防しましょう。
 6、新型コロナウイルスをやっつけるために皆でしてほしいことがあります。
   (1)狭い部屋では窓を開ける。
   (2)10人以上で集まらない。
   (3)2mはなれてお話しする。
   気をつけて大きな感染を防ぎましょう。
 7、熱もない、咳もない、元気だけど、わたしやあなたの体の中にコロナウイルスが居   るかもしれません。コロナウイルスは元気な子供の体の中では、寝てることが多い   ようです。でも、赤ちゃんや病気を持っているおともだち、おじいちゃん、おばあ   ちゃんにうつさないように一人一人が気をつけて欲しいのです。
   みんなに会えるようになってもこれらの事は続けて行きましょう。 

 8、新型コロナウイルス感染症について正しく恐れ、医療現場で頑張っている医療者な   ど皆さんの生活を支えるためにお仕事を休まず勇気をもって働いている人々に感謝   をしましょう。不自由な生活が長引きますが、家族や友達と自分たちにできること   は何かを話し合い、みんなで感染拡大を防ぎましょう。皆さんのこころとからだの   健康を心から願っています。