学校日記

児童朝会 〜3月7日〜

公開日
2022/03/07
更新日
2022/03/07

♪歌島小日記♪

今週も、校長室と各教室をオンラインで結んで児童朝会を行いました。

校長講話の内容は、次の通り。
「おはようございます。
 みなさんも知っていると思いますが、今、ロシアという国と、ウクライナという国の戦争のようすが毎日ニュースで流れています。
 ウクライナでは、街の攻撃によって、たくさんの人がなくなったり、国の外に逃げたりしています。
 そんな中、今、「戦争反対」の声が世界中で広がっています。
 戦争は、遠い国のことだと思う人も多いと思いますが、今からおよそ80年ほど前、日本でも外国と大きな戦争をしていました。
 戦争中は、お父さんが遠いところに戦争に行って帰ってこなかったり、爆弾で家は焼け、家族がばらばらになったり、食べ物がなく、小さな子どもの命さえ奪ってしまう恐ろしい時代でした。
 今から77年前の1945年3月13日の夜から14日にかけて、真夜中の大阪に突然他の国の飛行機が飛んできて、火のついた爆弾を落とし、たくさんの家が焼け、何千人もの人がなくなりました。
 『大阪大空襲』といいます。
 大阪では、その年の8月に戦争が終わるまで、合計8回の空襲があり、およそ1万5000人の命が失われたそうです。
 子どもたちは「疎開」といって、戦争が終わるまでの間、空襲の心配のない遠くの村などで、お父さん、お母さんと離れて生活をしていました。
 西淀川区の子どもたちは、大阪を離れ、徳島県や香川県に疎開していたそうです。
 やがて日本は戦争に負け、戦争は終わりました。
 この戦争の間に、日本全体で250万〜300万人の多くの命が奪われたといわれています。
 長い時間が流れ、現在の日本に住む私たちは、豊かな暮らしを送ることができる平和な世の中になりました。
 しかし、日本でも、戦争によって、夢や希望を持って生きていた、たくさん人たちの命が一瞬にして奪われた事実を、私たちは忘れてはいけないと思います。
 
 戦争は、悲しいことに人間が起こすものです。
 でも、戦争を止めることができるのも人間なのです。
 未来をつくっていくのは皆さん一人一人です。
 戦争のない平和な未来をつくる人に、この歌島小学校の皆さんがなってくれることを願っています。」