7/12 全校朝会
- 公開日
- 2021/07/12
- 更新日
- 2021/07/12
校長先生より
シナジー(相乗効果)を創り出すための考え方について、先週の続きです。
『違いを歓迎する』『広い心をもつ』『新しく優れた方法を見つけ出す』などでしたね。
この中の『違いを歓迎する』というのは頭で理解できていても、うまくそうできないことがあります。
違いを受け入れられない理由の一つに、「知らないことに警戒心をもつ」ということがあります。
例えば、赤ちゃんの成長過程で、母乳やミルクから色々な食べ物に慣れてさせていく期間がありますが、初めて口にするときはとても警戒します。そして、
慣れてくると躊躇なく口にするようになります。慣れる、つまり、『知る』ことが警戒心を和らげるのです。
自分と違う意見・考えの人に当てはめてみるとどうでしょう。
初めて会った人、話す人に対しては、やはり不安な気持ちになりますよね。でも、回数を重ねると、その人のことを知り『警戒心』がなくなり受け入れられるようになりますよね。
さて、次に、違いを取り除きたいという気持ち(排他的な感情)を乗り越えるということです。自分と違う意見や考え方の人と一緒になることを好まないということもあります。
私たちは、共通点から安心感につなげる意識があるようで、一緒というだけで安心してしまう気持ちがあるのです。そのことが同じを押し付けることに繋がることがあります。
例えば、何百年も前、違う考え方に対して罰を与えていたこともありました。
かつて、宇宙の中心は地球であると考えられていた時代。ガリレオという科学者が、地球を中心に回っていない天体があると唱えたことから罰せられたのは、とても有名な話です。
この時代に、違う意見や考え方が歓迎されていれば、歴史は変わっていたかもしれませんね。
違いを取り除きたい、つまり、排他的な感情があったとしても、違いがあるということが多様性につながると考え、違いを受け入れられるようにすること大切なのです。
そのことがシナジーを創り出すことに繋がっていくのです。
シナジー(相乗効果)の話しは、次の全校朝会に続きます。