8月16日(火) オリンピック リオ大会 「体操男子団体総合」
- 公開日
- 2016/08/16
- 更新日
- 2016/08/25
お知らせ
オリンピック リオ大会での体操男子団体総合の金メダル獲得に感動いたしました。
思い起こせば、「体操日本」の黄金期は私が小学生のころの1960年のローマ大会、1964年の東京大会に始まって1976年のモントリオール大会まで、何と5大会に及び日本は体操男子団体総合の金メダルを獲得し続けます。
その後は、ソ連(ロシア)や中国の台頭もあって苦難の時代が続きました。しかし、2004年のアテネ大会で金メダルを獲得します。その後の北京、ロンドン大会では惜しくも銀に終わりましたが、今回のリオ大会で金メダルを獲得し、「体操日本」の復活を印象付けました。
また、個人総合においても、内村航平選手が金メダルを獲得しました。体操に限らず、強いチームには必ずエースが存在するものですが、その系譜をたどってみると、1964年の東京大会では遠藤幸雄選手、1968年メキシコ大会・1972年のミュンヘン大会の加藤沢男選手、1984年のロサンゼルス大会の具志堅幸司選手、そして2012年・2016年の内村航平選手と4名の個人総合金メダリストがいました。
4年に1回のオリンピックで連覇をすることがいかに難しいかは想像に難くありません。
以前、1984年のロサンゼルス体操男子個人総合金メダリストの具志堅幸司氏と何度かお話をする機会がありまして、その中でのお話をご紹介したいと思います。
『オリンピックをめざして苦しかった時代のことです。大阪市大正区の実家に帰省した際に、押し入れの中から中学生時代の古びたノートを見つけました。その中にははっきりと「大正中央中学校⇒清風高校⇒日本体育大学⇒オリンピック」と書かれていました。それをみて苦しいことがあっても更に頑張っていこうと決意しなおしました。そうしてオリンピック体操日本代表に選ばれました。子どものころに夢や目標を持って努力することは大切なことです。同時にそれを支えてくれる家族や周囲に感謝する気持ちもわいてきます。オリンピックでメダルを取れたのもこのころがあったからだと思います。』というお話でしたが、「夢や目標」を持つことの大切さや、苦しいことがあってもそれを支えてくれる家族や周囲に感謝することの大切さをお話しいただいたように思います。
その当時は中国にライバルの李寧という大エースがいて日本がなかなか勝てなかったたころのお話ですが、その中でも具志堅氏が個人総合の金メダルを獲得されたのは大きなことだったと思います。
その後、具志堅氏は2008年北京オリンピックの男子体操監督をされ、当時の内村航平選手が所属していた日本体育大学体育学部の教授もされておられました。
今回、改めて「夢や目標」を持つことの大切さについて強く考えさせられました。
学校長 西 良文