お話で世界旅行(お昼の読み聞かせ)【11月11日(月)】
- 公開日
- 2024/11/12
- 更新日
- 2024/11/12
お知らせ
今日のお話は、インドの算数の考え方をもとにした昔話です。
むかし、インドのある地方にひとりの王様がいました。この王様は自分は賢くて、正しくて、自分が王と呼ばれるのにふさわしいと思い込んでいました。
王様は、これから先国が飢饉に見舞われる時が来るかもしれない、その時に備えてお米を蓄えておく必要があると考えて、その地方でとれるお米をほとんどあつめ自分の米ぐらにしまい込んでしまうのでした。
やがて本当に飢饉が起こり、その国の人たちは今日食べるものにも困ってしまうのです。しかし、王様は集めたお米を独り占めしたままです。
そこで賢い村娘がある計画を立てました。村娘は王様に「おこめを、1にち、ひとつぶくださいませ。30日のあいだ。それぞれ前の日の倍の数だけお米をいただけませんか?明日はお米を2つぶ。あさってはお米を4つぶ、というように。」
その話を聞いて、王様はそのささやかな願いを聞き届けることにして、1つぶのお米を村娘にさずけました。2日目には2粒、3日目には4粒、4日目には8粒、5日目には16粒・・・。さてこの後30日目にはいったいどれだけのお米を娘に授けることになるのでしょうか。
算数の乗数を使ったあっと驚く結末にみんなニヤリとしてしまうことになります。
見開きのたくさんの象が並んでいるページには何が示されているのでしょうか。
不思議な魅力のある絵本です。
11月16日(土)には出張図書館企画「参観GO図書館」も行われます。
午前9時から午前11時までです。
読書週間真っ只中、秋の夜長に読書に耽ってみるのも良いかもしれませんね。