榎本小学校のみなさんへ
- 公開日
- 2020/05/01
- 更新日
- 2020/05/01
お知らせ
榎本小学校のみなさんへ
みなさん、こんにちは。
元気にすごしていますか。
みなさん、上の写真にある、「たくましいからだのこども・・・」という言葉を見かけたことはありませんか?今は、「えのもり」の前の柵のところにあります。ちょうど上り棒の後ろあたりです。実は、この言葉には、みなさんの先輩方のあつい思いが込められているのです。
さて、お話は、今から51年前、昭和44年(1969年)にさかのぼります。
この年の3月1日に、榎本小学校60周年の記念式典(お祝いの会)が挙行されました。その時に、写真にある記念像が設立されたのです。この年に発行された記念誌を読むと、この記念像の設立にあたって、「成長する児童が自分自身で目標をつかみ、また地域社会が、あるいは職員がそれらの目標を見失うことのないようにとの願いをこめて製作した」とあります。続けて、「その目標とは」とあり、「調和のとれた人間である」と書かれています。みなさんの先輩方は、「からだ」と「あたま」と「こころ」の調和のとれた人間を目指すんだという思いをもって、この像をつくられたのです。当時、像の裏側には、「強くたくましいからだと 新しく創りだすちからと おおらかで美しいこころの子 そんな子どもをみんな願っています 君に あなたに そしてみんなに 〜創立60周年を記念して、職員、児童、PTAの総意によりこの像をつくる〜」という言葉が添えられていました。「これらの三者(からだ・あたま・こころ)が、うまく調和がとれているとき人間としてはじめて信頼され、価値ある人間として成長したと言える」という説明が、記念誌には記述されています。先輩方や当時の先生、お家の方々が、しっかりと目標をもってすごしておられたのだということが、よくわかりますね。書かれていることは、今の時代においても大切にしたいと思えることです。
写真で見ると、この記念像は、ちょうど今の朝礼台(築山)の奥の方に置かれていたようです。かなり大きなもので、子どもたちの背丈を超す高さだったようです。設立からずいぶんと年数が経ち、像の材質がもろくなってきたことや、子どもが像に上って落ちてしまい、けがをしたことなどの理由で、残念ながら、10年ほど前に像自体は撤去されたと聞いています。像につけられていた「たくましいからだのこども つくりだすこども こころのひろいこども」と記された言葉の銘板だけは残して、今の場所に設置しています。
学校が始まったら、一度言葉をじっくり読んでみてください。50年以上前の先輩方のあつい思いが伝わってきます。