朝礼のはなし
- 公開日
- 2020/12/14
- 更新日
- 2020/12/14
お知らせ
今週は寒くなるので、寒さに負けずに元気に過ごしましょう。
さて先日、作文コンクールの作品を読んでいて、いいなと思った作品があったので、今から読んでみます。みなさんの中にもこんなことを思っている人がいるかもしれませんね。
詠田 乃愛(ながた のあ)さん4年生の作品です。
私は一人ぼっちがきらいでした。いつも誰かがそばにいないと不安でした。強い口調で言われると言い返せませんでした。なのでいつも友達のしたい事に合わせていました。一人でいることがいやだったし、さびしかったからです。
ある日私はお母さんに、その事について話しました。
「友達と遊ぶのは、楽しいけど、私のやりたい事とちがう時がある。でも一人がいやだからがまんして、友達にくっついて遊んでいたの。」
そんな私に、お母さんは言いました。
「自分がいやな時は、合わせなくていいと思うなぁ。いつも一緒でなくてもいいと思うよ。」
私は、
「でも一人だと、さびしいよ。」
と言いました。すると、お母さんは笑って言いました。
「そっかぁ。ノアの中では、一人ぼっち=さびしい事なんだね。あのね。一人は決してさびしい事ではないんだよ。誰かといっしょにいる事がいつも幸せだとは限らないし、楽しいと限らない。一人でいる事もいっぱいある。大好きな読書や、音楽を聞く時、絵をかく時、ノアはさびしい?ちがうよね。楽しいし、幸せだよね。むしろ一人の方がいいよね。」
私ははっとしました。
「本当だ。さびしくない!むしろ楽しい!」
私はお母さんに話した事で、心が楽になりました。
それから私は変わりました。
「もちろん、友達と遊ぶことは楽しい。誰かいないと、できないこともある。でもむりに合わせ続けなくてもいいんだ。いやな時は、一人で楽しい事をすればいい。友達は、人間だけでない。本だって音楽だって色えんぴつだって、私の大事な友達なんだから。」
と、思うようになりました。
『一人はさびしい事じゃない』
この言葉は、私にとって、一生忘れられない魔法の呪文です。
みなさんはどう思いますか?