心の“ ゆとり ” (校長室だより 2.19)
- 公開日
- 2015/02/19
- 更新日
- 2015/02/19
校長室だより
通勤時間が片道1時間40分程かかるため、電車内で過ごす時間が長く、どうしてもここでは、車内の出来事について記すことが多くなってしまいます。それでも、先日「もう一つの環状線」と題して、私が関空特急“はるか”に乗り間違えたことを記した翌日。朝一番に鉄道好きの男子児童が近寄ってきて、「新大阪駅まで乗り過ごしたんですね。僕に聞いてくれたら教えられたのに!」と嬉しそうに話してくれたことがありました。読んでくれていて反応があると、やはりうれしく思います。
そこで、今回も車内の出来事についてです。
昨日の帰りにある駅に着くと、杖をついた中年の男性が乗ってこられました。すかさず、前に座っていた女性が席を譲ろうとすると、男性は「次で降りますので結構です。ありがとうございます。」と遠慮されました。私には「まだまだ自分でしっかり立てます。」というプライドが感じ取れましたし、相手を気遣うやさしさも感じられました。嫌味などがまったくない、清々しい光景でした。
「お二人とも心に“ ゆとり ”がある方なんだな。」と思いました。ただし,“ ゆとり ”は勝手には生まれにくいと思います。自分で創りだす必要があるのではないでしょうか。近頃は、電車内であまり清々しい光景を目にすることがなかったので、気分よく家まで帰ることができました。