学校日記

ポンコツの意地        ( 校長室だより 6.02)

公開日
2015/06/02
更新日
2015/06/02

校長室だより

 みなさんは、「ポンコツ」という言葉をどのように感じるでしょう。私は、愛らしくてユーモアのある感じがします。辞書を引くと、少しずつ表現が違いました。一番しっくりきたものがこれです。

「機械類が、過酷な使用環境、または経年変化により仕様書通りの性能を発揮できない様をさす語句。もともとは、ハンマーで解体するときの擬音『ポン、コツ』から、老朽化した自動車のことをポンコツ車と呼ぶようになり、これが他の分野にも広まったものとされる。」


 なぜ今この言葉なのかと言うと、「四十腰・五十肩」を卒業したものの、近ごろ少し動くだけで節々が痛くなる自分自身を「ポンコツになってきました。」と表現しているからです。ただし、年齢を重ねてきたことを悲観的に思っているのではありません。私が、車の運転が好きで、自動車そのものが好きだから出てきた言葉で、ポンコツにも意地があり「性能が落ちてきても“味わい”や“こく”では、負けない。」という気持ちが隠れているのです。
 昔、年配の方がよく言っていた「若い者には、まだ負けん!」などとは、あまり思いません。だって、我々は若い人には絶対ない「経験」を持っていますから。