学校日記

20,000分の?(その1)  (校長室だより vol.56)

公開日
2015/09/09
更新日
2015/09/09

校長室だより

 以前、若い教員に話をする際に、私自身が何回くらい授業をしたのかを数えてみました。25歳で大阪市に採用され、学級担任を19年間務めました。昔は土曜日もすべて授業がありましたから、1年間の授業日数は、200日以上。主に高学年担任だったので、1日の授業時間が5〜6時間。全てかけ合わせると、5.5×200×19 となり、優に2万回を超えることになります。

 その2万回の授業を全部思い出すことはできませんが、自分自身で100点満点をつけることのできる授業は、数回しかないように思います。発問のタイミングがずれたり、児童への説明不足(説明過多)があったりして、どこかが課題として残ってしまいます。研究授業の折は、夜遅くまで同僚と議論して授業に臨むこともしばしばでしたが、終わってみると反省点も少なくないのです。どんな仕事でもそうだと思いますが、懸命に取り組んでも、若手にはどうすることもできない“経験不足”という壁があります。

 先輩に「経験の少ない自分が子どもたちを教えていてよいのか。」と聞いたこともありました。「ベテランには絶対ない“若さ”があるじゃないか。子どもと一緒に汗をかき、毎日一生懸命取り組めば、きっと気持ちは通じるよ。」と教えていただきましたが、保護者のみなさんが温かく見守っていただいたのは、間違いありません。   (つづく・・・)