学校日記

新型コロナウイルス感染症に関する「学校医からのメッセージ」

公開日
2020/06/02
更新日
2020/06/02

お知らせ

大阪府医師会 よりメッセージが届きましたのでお知らせします。
「学校医からのメッセージ」は、新型コロナウイルス感染症のまん延により、臨時休業期間が続いていることから、児童生徒が正確な知識を持ち、行動してもらえるよう、児童・生徒向けの解説資料を作成されたものです。

児童の皆さん、こんにちは、
学校がお休みになって1 か月以上が経ちました。
毎年新学期には学校医の先生が、学校で皆さんの健康チェックをしていますが、残念ながら新しい学年になった皆さんとまだお会いできていません。
昨年、12月から新型コロナウイルス感染症が全世界で拡大している影響で日本では全国の学校が一斉休業になり、さらに 4月7日には全国に緊急事態宣言が出されました。
以前のように思いっきり活動できるようになるにはまだ時間がかかりそうです。
そこで皆さんと一緒に新型コロナウイルス感染症対策を学んでみたいと思います。

新型コロナウイルス感染症って何だろう?
(1)ウイルスは目に見えないくらい小さくて、人や動物に感染して、色々な病気の原因になります。コロナウイルスもそんなウイルスの一種です。
ウイルスはボールのような形をして、その周りに突起があり、その突起が王冠のように見えるのでコロナウイルスと呼ばれています。コロナウイルスにはいくつか種類がありますが、2019年12月に中国・武漢で見つかった新しいコロナウイルが日本だけでなく、世界で広がっています。
(2)新型コロナウイルスは、つば、咳、くしゃみにのって人から人に感染します。手についたウイルスがドアや電車のつり革、タオルなどから感染することもあります。
(3)感染した多くの人は軽症です。
少しの熱、鼻水、咳、など軽いかぜの症状です。
子どもは大人より軽症が多く、子どもどうしの感染は少ないようです。
子どもの感染のほとんどは一緒に住む大人からの感染のようです。
しかし重症になる人もいます。お年寄りに多く、高い熱が出て、呼吸が苦しくなります。入院して治療をしなければなりません。命にかかわることもあります。薬ができるまで、まだ時間がかかります。ワクチンができるまでまだ時間がかかります。
(4)2020年4月7日に 国は 緊急事態宣言を出しました。
インフルエンザが流行すると毎年、学級閉鎖や、学年閉鎖、が起きますが、学校休業は学校全体が休み、さらに社会全体で家に居るように国からお願いされました。
そのため、塾も、プールも、クラブもお休みです。
(5)新型コロナウイルスをやっつけるために自分でできることがあります。
1.外から帰ったらしっかり手を洗いましょう
2.咳やくしゃみが出るときは口をハンカチで押さえます、手作りマスクをしましょう。
3.早ね、早起き、朝ごはん、体を動かしましょう。
  丈夫な体を作り病気を予防しましょう。
(6)新型コロナウイルスをやっつけるために皆でしてほしいことがあります。
1.狭い部屋では窓を開ける。
2.10人以上で集まらない。
3.2mはなれてお話しする。
  気をつけて大きな感染を防ぎましょう。
(7)熱もない、咳もない、元気だけど、わたしやあなたの体の中にコロナウイルスが居るかもしれません。コロナウイルスは元気な子供の体の中では、寝てることが多いようです。でも、赤ちゃんや病気を持っているおともだち、おじいちゃん、おばあちゃんにうつさないように一人一人が気をつけて欲しいのです。
みんなに会えるようになってもこれらの事は続けて行きましょう。
(8)新型コロナウイルス感染症について正しく恐れ、医療現場で頑張っている医療者など皆さんの生活を支えるためにお仕事を休まず勇気をもって働いている人々に感謝をしましょう。不自由な生活が長引きますが、家族や友達と自分たちにできることは何かを話し合い、みんなで感染拡大を防ぎましょう。皆さんのこころとからだの健康を心から願っています。