歩き方からわかる!
- 公開日
- 2019/07/26
- 更新日
- 2019/07/26
学校日記
令和元年7月26日(金)
サマーヴァケーションコラム2
「チェンジの法則(麻生 泰 著 扶桑社)」より、
アメリカのストップモーション・アニメのクリエイターであるケヴィン・パリーさんは、「ランニングマシーンの上で100通りの歩き方をする動画」をユーチューブで公開し、人気を集めています。その動画で、彼は歩き方だけで子どもから老人、さらには怒っている人、気取っている人、小心な人、夢遊病の人などを再現しています。
このように歩き方によって年齢や性別、感情や性格まで表せるということは、私たちは歩き方で、どういう人なのか周囲から評価されているのかもしれません。
たとえば、高校の通学路で観察しているとわかりますが、一流高校に通う生徒はまっすぐに前を向き、軽快な足取りで歩いています。ところが、三流高校の生徒たちはスマホをいじりつつ、友人たちとダベりながらダラダラと歩いています。背筋も曲がっていて、歩き方もかかとを引きずるようで覇気がありません。
歩き方にこれほど違いが出るのは、おそらく目的に向かって、前を見すえて歩いている人と、目的のないまま惰性で歩いている人の生き方の違いによるものだと思います。今日やるべきことがわかっている人とわかっていない人は、歩き方を見るだけで区別できるのです。
歩き方の違いは、健康状態にも影響を及ぼします。理学療法士の田中尚喜さんによると、正しくない歩き方は骨盤や筋肉を痛めてしまうそうです。
ある意味で、「人生は歩き方次第」と言っても過言ではありません。
「ゆく河の流れは絶えずして・・・」という書き出しで有名な随筆「方丈記」の著者・鴨長明も、「つねに歩き、つねに働くは養生なるべし」と述べています。
歩くこと、働くことは長生きにつながります。方丈記が書かれたのはおよそ800年前の鎌倉時代ですから、正しく歩くことは昔から健康によいとわかっていたのです。
歩き方には「生きざま」がにじみ出ると言われると、急に背筋が伸びる気がしました。あまり意識して歩いていない自分に気がつき、歩き方で他人の「評価」が変わることに衝撃を受けました。と同時に、歩き方を変えれば、「人生」が変わることを再認識しました!だれもができる歩き方の改善にチャレンジしようと思います!