Makerspace(メーカースペース)をつくりませんか?
- 公開日
- 2019/09/08
- 更新日
- 2019/09/08
学校日記
令和元年9月8日(日)モーニングコラム48
アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンタクララバレーおよびその周辺地域のことを「シリコンバレー」と呼ぶ。
この地域からはアップル、インテル、Google、Facebook、Yahooなどに代表されるインターネット関連企業が多数生まれ、IT企業の一大拠点となっている。
このシリコンバレーにある小学校で目撃してきたMakerspace(メーカースペース)についてお伝えしよう!
Makerspace(メーカースペース)とは,
「ハイテクな機械から昔ながらの道具を用いながら,【つくる】【学ぶ】【探求する】【共有する】ということが体験でき,学校や図書館の中や分離型の施設にあるスペースのこと」
このスペースは子供から大人,そして起業家に至るまで広く開かれており,
【3Dプリンター】
【レーザーカッター】
【コンピュータ機器】
【はんだごて】
【ミシン】等
様々なメーカー(ものづくりをする人たち)のための装置が設置されています。
しかし、メーカースペースはこれら全部を設置する必要はなく,たとえこれらが一つも無かったとしてもメーカースペースであると考えられることもあります。
もし【ダンボール】や【レゴ】など画材があるならそれでも大丈夫!
「何も無いところから何かを創り出したり,自分の興味関心について探求したりする」というメーカーのマインドセットが,大切なメーカースペースの中心です。
またメーカースペースは,科学,技術,工学,数学(頭文字をとってSTEMと呼ばれる)の領域において重要な21世紀型スキルを身につけることを助けます。
「ハンズオン学習(触って学ぶこと)」の場を提供したり,「クリティカルシンキングスキル」を育てたり,さらには「自己肯定感」を高めたりするのです。
メーカースペースができた背景には「構築主義」という考え方があります。良く似たものに
「構成主義」
・・・「子供は知識を注ぎ込まれる存在ではなく,自分の頭の中で学びを構成する」「構築主義」
・・・「学習は学習者の頭の中で起こるが,それらを実際に現実世界で構築する経験が効果的である」
大人が明示的に知識を教えなくても,学びの場を提供することで子供は学びを自分で「構築する」ことができるのです。
子どもは「学びたい!知りたい!つくりたい!」存在です。そんな子どものありのままを引き出せる教育が「教えない教育」であり、「子どもが学ぶ、子ども同士が学び合う教育」ではないでしょうか!
桜小学校に、このMakerspace(メーカースペース)をつくりませんか?
みなさんからのアイデアの声を待っています!「みんながつくる みんなの学校」をつくるのは「自分」からです!