学校日記

教えるから学ぶ大人に!

公開日
2019/09/28
更新日
2019/09/28

学校日記

令和元年9月28日(土)ホリデーコラム72
「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、

3つの問題点みっつめ
「知的好奇心を忘れている」

教師にとって最も重要な仕事は何でしょうか。(中略)私は「授業」であると考えます。(中略)
では教師は、最も重要な仕事である「授業」を実施する上で、どのようなことにこだわっているのでしょうか。
いわゆる「いい先生」と呼ばれたい教師は、長年教育現場を見ていて感じることですが、「『わかりやすく、楽しい』授業をしたい」と思っているようです。
「わかりやすく、楽しい」授業にするために、教師は、程度の差はありますが、教材研究をします。教材研究とは、授業の準備をすることです。
(中略)
たった一回の授業にこれだけの労力をかけてのぞむ教師が多いのは事実です。
しかし、この「わかりやすく、楽しい」授業にするために、いつの間にか教師が忘れてしまうことがあります。
それが、「知的好奇心」です。(中略)
前述したような授業とそれに伴う教材研究は、自分の持っている知識をどのように伝達するかを考える作業ですから、アウトプットにあたります。アウトプットについては、現在の教師はかなりのレベルでこなせているのではないかと思います。
しかし、インプットはどうでしょうか。
様々な理由があるとは思いますが、正直、インプットの作業は現在の大半の教師にとって足りていないのではないかと思います。現場にいると、「最近全然本を読んでいない」という教師の声もよく耳にします。
専門家なのに、専門分野を深めることを後回しにしている教師が多いのではないかと感じます。(中略)
もう一つ、教師がインプットにあまり時間を割かない、というより割けないという理由もあります。現在の教師は多忙過ぎるからです。(中略)
しかしこれからは、アウトプットに特化しているだけでは目指すべき教育を実行することはできません。教師の豊富なインプットの量こそが、生徒に投げかけるべき「問い」を多様にするからです。そんな積極的なインプット作業には、知的好奇心が欠かせません。






私たち教師は教師の顔だけで子どもの前に立つのではなく、一人の大人として子どもの前に立つことが必要なのではないでしょうか?
子どもは学ぶ大人が大好きです。一緒に考える大人が大好きです。子どもに勉強しなさいと言う前に、大人の自分が勉強しているのかを問い直しましょう!目の前の大人が本を読むことが大好きで、いつも本を読んでいると、子どもはいつのまにか本好きになります。これは読書だけのことではありません。大人の発言、考え方、態度、すべてが子どもに何らかの影響を与えます。
私たち教師はまさに子ども相手の仕事です。「どんな大人で子どもの前に立つのか」明るく、前向きで、学び続ける大人でいたいですね。みなさん!本を読みましょう!2020年以降は「教えるから学ぶ」ですよ。