学校日記

既成概念をぶっ壊す!

公開日
2019/10/10
更新日
2019/10/10

学校日記

令和元年10月10日(木)東三国小の学び

本日2回目の東三国小での学びに参加する。「すべての子どもの学びを保障し、生きる力を育む」を研究主題にされ、スーパーバイザーとして元宝塚市立小学校校長の小畑公志郎先生を講師として招かれ、「学び合い」の実践を積まれている。
中心授業は6年生の算数「速さ」この単元を以下のような課題を設定して行われた。
【問題】
東三国から東京に日帰り観光に行く。東京への行き方は3通り。車、電車、飛行機。最も長く東京観光できるのはどの交通手段でしょうか?
それぞれの手段には距離や時間や速さが提示されており、既習事項を使いながら、グループで相談しながら、解を追求した。詳細の数値は割愛するが、いずれも難解な数値設定であった。

【授業後の小畑公志郎先生のお話より】

○課題を一人では解けない難問にすることは大事。
○その時間で答えを出す必要はない。その時間で終わらせようとすると問題文の解釈をはしょったり、できる子どもにのっかって進めたりしてしまう。(概ね教師の性)○学び上手な子どもは、できる子どもの教える本気を引き出す。学び合いは教え合いではない。
○わからない子どもが自分から聞くことが大事!そして、一人一人の学びを保障することが大事!
○グループで話し合うのはいいが、グループ発表はいらない。やるなら、グループで他の子の考えを聞いて、「あなたはどう思ったの?」と個人の考えを聞けばいい。
○学び合いは方法ややり方ではない。教育内容が方法を決める。
○登場人物の気持ちを聞くや役割読みをするなど、形ありきでするのは学び合いではない。
○中身や内容や課題や子どもの姿から方法がはじまる!


前回同様に、「子どもを看取る力」が学びには最も必要な力であると先生は力説された。「みんなを見るんですよ!と言いながら、子どもの具体の話ができない指導者は話にならない!」と苦言を呈された。まさにその通りだと痛感した。

次期学習指導要領スタートまであと6ヶ月!もう待ったなし!「学びに向かう力」をどう子どもたちにつけていくのか!まさに、私たち教師はこれまでの「教えるからの脱却」のために、自己の既成概念をぶっ壊す必要がある!
「指導案から学習案へ」
「教えるから促すへ」
「ティーチャーからファシリテーターへ」いよいよ舵を切らねばならない!

「学び合い」の学びは永遠と続く。