七草がゆ
- 公開日
- 2021/01/08
- 更新日
- 2021/01/08
校長室より
君がため 春の野に出でて 若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ
(光孝天皇(15番)『古今集』春・21)
昨日(7日)、七種(ななくさ)粥(がゆ)(七草粥)を食べた人もいるのではないでしょうか。
7種類の野菜を刻んで入れたお粥のことですが,竹取物語の時代には,7種類の穀物を入れたようです。足利義満が活躍した時代にはおなじみの「せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ」になっていたようですが,もともとは中国で無病を祈って食べる習慣が伝わってきたのが起こりのようです。
おせち料理やおとそで疲れた胃を休め,野菜が乏しい冬場に不足しがちなビタミンなどの栄養素を補う意味もあったのかもしれません。
先の「君がため…」のうたの「若菜」も誰かの健康を祈って摘まれたのでしょうね。