学校日記

第一次室戸台風被災慰霊集会

公開日
2015/09/18
更新日
2015/09/18

学校行事

 今から81年前の1934年9月21日、西日本を襲った第一次室戸台風は、当時の本校木造校舎を倒壊させ、18名の子どもたちの尊い命を奪いました。本校では、この悲劇を教訓に、自然災害から身を守る防災教育を進めています。
 被災80周年という節目の年となった昨年は、第一次室戸台風被災80周年慰霊祭を実施しました。また、室戸台風の悲劇を伝えるために、『忘れないでください わたしたちのことを −第一次室戸台風でのできごと−』という絵本を作成するとともに、慰霊碑横に説明プレートを設置しました。これらの様子は、テレビニュースにも取り上げられました。
 今年は、9/18(金)2時間目、児童会の主催により「第一次室戸台風被災慰霊集会」を実施しました。児童全員で折った折り鶴を捧げて犠牲となった18名の方々のご冥福を祈るとともに、「自分の命は自分で守る」ことを学びました。また、地域ご来賓の方々にご参列いただいたほか、東北大学災害科学国際研究所の川島秀一教授がこの慰霊集会の様子を調査・取材に来られました。
 室戸台風当時と比べ、気象予報が格段に発達した今日であっても、地震や局地的豪雨など、人知の及ばぬことがまだまだ多いのが現実です。自然を前にして、人間は小さな存在であることを自覚し、自然を畏(おそ)れ、決して驕(おご)ることなく、謙虚な気持ちを持つことも大切です。自然の猛威に対しては、防災とともに減災という考え方が重視される今日、本校から二度と災害による犠牲者を出さないことを全員で心に誓い合いました。