3年 うらしま体験(高齢者疑似体験)
- 公開日
- 2016/01/13
- 更新日
- 2016/01/13
学校行事
人は必ず年老い、体は老化していきます。子どもを始め若者にとって、その不自由さを想像することは、容易ではありません。そこで、1/13(水)、住吉区社会福祉協議会の協力を得て、3年生が「高齢者疑似体験(うらしま体験)」をしました。
耳当てをすることで、音が聞こえにくくなります。ゴーグルをかけることで、色覚変化と物がぼやけて見える状態、視野の狭さを体験します。また、荷重チョッキを着ることで、負荷をかけ、前屈み状態を体験するとともに、肘と膝にサポーターをつけることで、関節の動きにくさを感じます。手首・足首には重りをつけることによって、動作を緩慢にし、筋力の衰えを体験します。さらに、手袋をはめることで、皮膚感覚の衰えや物のつかみづらさ、指先の細かい作業のしづらさを体験します。
これらのキットを身につけると、座ることもままなりません。キットを身につけ、杖を持って、体育館のフロアに設置したマットの上を歩いたり、踏み台を乗り越えたりしてみました。子どもたちからは、最初は「おもしろい」という感想も聞かれましたが、ずっとこの状態だったらどうかを考えさせることで、高齢者が感じている不自由さに共感させ、高齢者をいたわろうとする心情を育てるきっかけとしました。
また、体験だけなく、住吉地区にある福祉施設やそこでの取組み等についても、ビデオで学びました。
昨今、祖父母と同居している子どもたちは少なく、高齢者の方々と触れ合う機会も、あまりありません。老人会のみなさんと触れ合うにより高齢者の智恵に感心する体験をするだけでなく、今回のような体験をすることで、高齢者に対する理解がより深まっていきます。